衝突心理

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衝突心理』(しょうとつしんり)は、夢野久作短編小説昭和9年(1934年)5月に「モダン日本」第5巻第5号にて発表された。

作品内容[編集]

一見、簡単な運転ミスから生じた単なる自動車の衝突事故。然し事故を起こした者同士は、旧来の知人で、しかも一方が一方の金と女を盗んだ間柄だった。盗まれた側の蟹口才六がハンドルを切り誤って、事故が発生、当人は死亡したのだが、盗んだ側の戸若市松は、これは事故ではなく蟹口が自分を殺そうとして起こした事だと考え、良心の呵責から警察に姦通と泥棒を自白する。然しその後の蟹口の同乗者の証言から、蟹口は対向車のドライバーが誰であるかを認識してはいなかったし、また事故も対向車が単にヘッドライトを消さなかった事に怒って自棄になっただけのことである旨が判明する、というオチがついている。

外部リンク[編集]

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