行政処分

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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行政処分(ぎょうせいしょぶん)とは、行政庁処分のことである。この場合の処分とは行政庁のなす行為のうち、行政庁の一方的な意思によって公法上の法律効果が生じるものをいう。講学上の行政行為にあたる実定法上の一般的用語として用いられることが多く、通常単に処分と呼ばれている。行政事件訴訟法上、処分の取消しの訴えにおける処分とは「行政庁の処分その他公権力の行使にあたる行為」をいい「不服申立てに対する行政庁の裁決、決定その他の行為」はこれを含まないとしているが、この裁決・決定などを含めて広く抗告訴訟の対象となるものを処分という場合もあり、理論上もこのような観点から処分概念を再構成すべきであるとする主張もある。行政不服審査法によると、「事実上の行為でその内容が継続的性質を有するもの」すなわち継続的事実行為を含めて行政不服審査の対象としている。これは国民の権利利益の救済の道の拡大を意味する。近年上述した本来の権力的処分のほかに、権力性の実体がないにもかかわらず、抗告訴訟の対象とするため技術的概念としての処分の存在を強調する見解が存する。

なお、行政処分の撤回とは閣僚都道府県知事らが与えた許認可や免許などの行政処分を取り消すことである。処分後に違法行為が発生するなどし、公益上の必要性が高いと判断した場合に適用する。行政処分そのものの違法性を理由とする「取り消し」とは区別される。判例上、撤回は明文規定がなくても可能とされる。