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色調

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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色調とは、色の調子、トーン、カラートーンのことで、無彩色の明度、有彩色の明度・彩度の相互関係による色の調子の違いのことである。明度と彩度を複合して組み合わせたもので、一つの色相を使って、明度と彩度の変化によって決まる。明度と彩度によって分けられる色。明度及び彩度に関する修飾語は、「鮮やかな(vivid)」「明るい:bright toneとlight toneの2種類」「薄い(pale)」「ごく薄い(very pale)」「強い(strong)」「柔らかい(soft)」「くすんだ(dull)」「濃い(deep)」「暗い(dark)」「ごく暗い(very dark)」「明るい灰みの(light grayish)」「灰みの(grayish)」「暗い灰みの(dark grayish)」がある。準無彩色に当たる修飾語は、「色みを帯びた無彩色」であり、「みの白(-wt)」「みの薄い灰色(-plGy)」「みの明るい灰色(-ltGy)」「みの中位の灰色(-mdGy)」「みの暗い灰色(-dkGy)」「みの黒(-Bk)」がある。無彩色の明度に関するものは、薄い、明るい、中位の、濃い、暗い、の5種。

彩度段階は、「低彩度」「中彩度」「高彩度」の3段階で、明度段階は、「低明度」「中明度」「高明度」の3段階に分けられている。純色と無彩色の混合は、明清色、暗清色、★中間色という。

基本色名に修飾語を付けて組み合わせたもの「色調」から色を呼び表したものは「系統色名」という。

色調の分類 意味とイメージ
鮮やかな(vivid) 各色相において、彩度が最も高く、有彩色の中で最も鮮やかな色で、彩度が100%付近の色で、純色である。白、灰色、黒の要素を全く含まない色。活動的なイメージで、一番派手な色で、すごく目立ちやすく、華やかで、活き活きとした、エネルギッシュなトーン。「さえた」「鮮烈な」とも書かれる。
強い(strong) 鮮やかさをやや抑え、彩度がわずかに低く、少しくすんだ色で、純色に灰色をわずかに混ぜた色である。有彩色で、ほぼ高彩度でありながら、中高明度の力強い印象のトーン。動的・活気のある開放的な印象で、くどく情熱的で、深みのある色調が特徴。
くすんだ(dull) 純色に比較的濃い目の灰色を少し加えたもので、比較的濃い色調でありながら、彩度がやや低い色で、鈍い色、濁色ともいう。中彩度、ほぼ中明度で、穏やかで、落ち着きあるシックな印象。
濃い(deep) 明るさに関する修飾語。純色から明度を少し下げた色。純色に黒をわずかに混ぜた色。暗清色寄りの有彩色。力強さと深みのある色調で、安定感のあるトーン。「深い」とも書かれる。
★明るい(bright) 色相を維持して、純色から明度をわずかに上げた色。純色に白をわずかに混ぜた色。高彩度で、明るく鮮やかな色。鮮やかな色調より明度が一回り明るい。
★明るい(light) 純色に白を少し混ぜた色で、明清色に近い色調で、彩度が高く澄んだ調子の明るいトーンで、やや薄い色調。非常に明るい色。
薄い(pale) 純色に白を混ぜた明清色。淡い色調、浅い色調で、穏やかで軽やかな印象の色で、パステルカラー。ライトトーンより明度が一回り高い。程よく彩度がある薄い色調。
柔らかい(soft) 明清色のペールトーンから鮮やかさをやや抑え、彩度が少し低く、明清色に明るい灰色が少し混ざった中彩度の色。穏やかで優雅な感じで、ぼんやりとした雰囲気がする。
暗い(dark) 純色に黒を混ぜた暗清色。中彩度に近く、低明度の澄んだ暗い色調で、渋く重厚感がある。