肛門コンプレッサー事件群

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
白銀のミヤコ様.pngEnpedia:おすすめ項目 (仮)に追加されています。
ピックアップを編集

日々流れる様々なニュースの中で、職場における事故として稀に報じられるのが「同僚(or後輩, 先輩, 上司, etc...)の肛門にエアコンプレッサーを突き刺し空気を注入、死亡させた」というものである。いっときの悪ふざけが生命をも奪う悲惨な事件であるが、同様の事件が意外と頻繁に報じられていることが知られている。ここでは、これを肛門コンプレッサー事件群と称し、解説する。

「肛門は出す器官であり入れる器官ではない」という言葉通り、無理矢理に肛門から異物挿入を行うことは大変危険である。さらに、工業的に使われるコンプレッサーで大量の空気を瞬時に送り込まれたときのエネルギー量は、肛門をはじめ人体が自然に受けるエネルギーを当然超えている。死亡を含む重大な結果を招く可能性があり、製造メーカーも「正しく使用してほしい」と呼び掛けている。

歴史[編集]

肛門コンプレッサー事件群の歴史は古く、1904年、世界五大医学雑誌のひとつTHE LANCETに「A CASE OF RUPTURE OF THE BOWEL CAUSED BY COMPRESSED AIR.(参考訳:圧縮空気によって直腸穿孔を来した一例)」とする症例報告が掲載されている。[1]

日本における記録上最初のものは、1927年に實驗醫報社「グレンツゲビート」第一年pp.827-830に報告されているもの「圧搾空気に因る腸管破裂」であると言われている。

傷害の程度[編集]

圧縮空気を肛門から送り込むことによって損傷が起こりやすい部分は、S字結腸から直腸にかけてであると言われている。ここが急激に送り込まれた大量の空気によって破裂し、肛門機能廃絶を含む重傷を負ったり、腹膜炎に至る可能性もある。

また、工業用コンプレッサーにより大量の空気が送り込まれた場合、破裂した直腸から空気が腹部・胸部へと流入、血管に空気が入り空気塞栓となったり、肺が押しつぶされるなどして窒息することもあり、実際に死亡例がある。[2][3]2016年の報告によれば、肛門コンプレッサー事件群により直腸穿孔を負った事例ではおよそ5割が人工肛門造設術を実施している。[4]最悪の場合死亡、また一命をとりとめた場合でも重大な後遺症を残す可能性があり、決してコンプレッサーを人に向けてはならない

なお、肛門から50cm離れた場所からエアコンプレッサーを噴射した場合でも直腸穿孔が起こった事例がある。遠ければ大丈夫などと考えず、とにかくコンプレッサーを人に向けてはならない

肛門に空気を送り込みたくなる理由[編集]

分からない。

事件例[編集]

  • 2020年3月6日、職場で同僚に服の上から肛門へエアコンプレッサーの空気を吹付けられ、1人が重傷とみられる怪我を負った。茨城県の男性が傷害容疑で逮捕されている。[2]
  • 2019年7月28日、インドでは父親の工場で遊んでいた6歳男児が肛門へエアコンプレッサーの空気を吹付けられ死亡。[5]
  • 2018年7月13日、職場で同僚に服の上から肛門へエアコンプレッサーの空気を吹付けられ、内臓損傷により1人死亡。茨城県の男性が傷害致死容疑で逮捕されている。[6]
  • 2018年3月22日、職場で後輩に服の上から肛門へエアコンプレッサーの空気を吹付けられ、1人が直腸にけがを負った。山口県の男性が傷害の容疑で逮捕されている。[7]
  • 2017年12月16日、職場で同僚に服の上から肛門へエアコンプレッサーの空気を吹付けられ、内臓損傷により1人死亡。埼玉県と千葉県の男性が傷害致死容疑で逮捕されている。ふたりは常習的にエアコンプレッサーを用いてふざけていたという。[8]
  • 2017年7月2日、自動車関連工場でバーベキューをしていた常連客が、服の上から肛門へエアーダスターガンの空気を吹付けられ、直腸に複数の穴が空く重症。工場を営む京都府の男性が傷害容疑で逮捕されている。[9]
  • 2013年6月上旬、自衛隊員の男性2名が互いに肛門へエアコンプレッサーの空気を吹付け、うち1人が検査入院。厳重注意処分が下った。[10]

出典[編集]