異言

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異言(いげん)とは、超常現象のように扱われる事もある、不思議な現象。

概要[編集]

記録に残っているものでは、使徒行伝2章のが有名。

五旬節の日がきて、みんなの者が一緒に集まっていると、突然、激しい風が吹いてきたような音が天から起ってきて、一同がすわっていた家いっぱいに響きわたった。
また、舌のようなものが、炎のように分れて現れ、ひとりびとりの上にとどまった。
すると、一同は聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに、いろいろの他国の言葉で語り出した。
さて、エルサレムには、天下のあらゆる国々から、信仰深いユダヤ人たちがきて住んでいたが、この物音に大ぜいの人が集まってきて、彼らの生れ故郷の国語で、使徒たちが話しているのを、だれもかれも聞いてあっけに取られた。
そして驚き怪しんで言った、「見よ、いま話しているこの人たちは、皆ガリラヤ人ではないか。
それだのに、わたしたちがそれぞれ、生れ故郷の国語を彼らから聞かされるとは、いったい、どうしたことか。
わたしたちの中には、パルテヤ人、メジヤ人、エラム人もおれば、メソポタミヤ、ユダヤ、カパドキヤ、ポントとアジヤ、フルギヤとパンフリヤ、エジプトとクレネに近いリビヤ地方などに住む者もいるし、またローマ人で旅にきている者、ユダヤ人と改宗者、クレテ人とアラビヤ人もいるのだが、あの人々がわたしたちの国語で、神の大きな働きを述べるのを聞くとは、どうしたことか」。
-- 使徒行伝 2章1節から11節(口語訳)[1] --

意味不明な言葉を発しているように見えて、実は学んだことのない他の国の言語を話しており、言葉の意味を理解できる人が居る点が特徴となる。異言の目的は他の国の人に音信を伝えるため、と考えられている。

初期のキリスト教には、キリスト教を諸国に広めるために聖霊による異言があったが、現在の異言は、ほぼ全てが悪霊の作用によるものである。外国語で、神を冒涜する言葉や、卑猥な(性器や性行為に関する)ことを言っているのである。


脚注[編集]

  1. 使徒行伝(口語訳)2章1節から11節”. ウィキソース (2015年4月25日). 2019年3月17日確認。

関連項目[編集]