画像の減色
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画像の減色とは画像処理のひとつであり、色彩をあまり損ねずに画像のデータ量を圧縮する技法である。
現在のピクセル画像ではRGBそれぞれ256階調が一般的であるが、初期のOS/2などでは、「システムカラー256色」が使われていた。このとき、OS/2には「デスクトップ」という概念がなく、それぞれのウィンドウにデスクトップ画像が張れた。そうなると、「アクティブになっていない(イナクティブな)」ウィンドウの色は本来の色とは異なってしまうため、マルチタスクかつプリエンティブなオペレーション・システムとして不自然なことになってしまう。これを解消するために、「RGB256階調」の画像を「システムカラー256色」などに落とす技術が画像の減色である。
概要[編集]
人間の眼は、「明るさの空間分解能」と「色の空間分解能」が異なり、「明るさ」のほうが「色」よりも高い。そこで、「各ピクセルの明るさ」をピクセルごとに辻褄を合わせ、色のほうは4ピクセルの平均でごまかすという手法によると、システムカラー256によって充分にごまかしがきく。
ただし、現在では各ピクセルのRGBが256×256×256bitであっても誰も文句は言わないため、ほぼ廃れた。