男性の性的興奮

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ここでは、人間の男性における性的興奮(せいてきこうふん)について記述する。性的興奮は性的欲求に基づいて起こる、生殖活動に向けた興奮状態である。

興奮が起こるきっかけは様々であり人によっても異なる。性的興奮は種の存命を促す本能的な機能の一つである。また同時に個人、個人間での性行為・性交渉・オナニー・セックス等の性的要素が伴う活動やその先に存在する快楽を楽しむために必要な機能でもある。

概要[編集]

男性の性的欲求は思春期を境に強まり始め、それに伴って性的興奮の回数も増加する。

性的興奮によって陰茎が勃起すると陰茎全体がある程度硬く大きくなる。更に上向きに勃ち上がり前方に突出することで膣などへの挿入が可能な状態になり、性行為またはオナニーに臨むことができるようになる。

性的興奮の要因[編集]

見た目、音、声、匂い、皮膚感覚などの様々な要因が挙げられる。また、その他にも各々が持つフェティシズム(性的嗜好)も含まれるため、一概に説明することは難しい[1]

見た目
露出の多い衣装を着用した状態、一般的な例としては女性が水着や一昔前に着用していたブルマーといった体操服等、もしくは男性を性的に挑発するような動きに男性は視覚的な興奮を覚えることが多い。
液体の流れる音、絡み合う音、吐息の音などに代表される性行為を連想させる音に興奮を覚えることが多い。
声に反応する場合が多い。セクシーな声や囁き声、喘ぎ声などが挙げられる。
匂い
香水に代表される衣類の匂いなど様々な匂いに興奮する場合がある。また下り物の匂いや排泄物の匂いに興奮を覚える人もいる。
皮膚感覚
くすぐる、撫でる、つねる、触れるなどの一般的なボディタッチが興奮を呼び起こす場合がある。またマゾヒズム気質を持つ人は肉体的苦痛(痛み)に起因する羞恥心や屈辱感から性的興奮を得ることもある。性感帯への接触においても性的快感に伴う性的興奮は得られる。

性的興奮による変化[編集]

肉体面[編集]

内分泌系の活動が活発になることで、体内が発情した状態となる。それに伴って脈拍の増加や体温の上昇が顕著になる。

生殖活動の欲求が高まることで(後述)、性行為に向けた準備が進められる。

性的興奮が起こると、生殖器周辺が興奮し陰茎の内部にある海綿体に血液が充満する。それによって陰茎内の圧力が増し、勃起する。これは膣性交の際に通常の弛緩した状態では女性のに男性器を挿入するのが困難であるため、硬度を得て挿入しやすいようにするために起こる。より確実に精子を子宮内に送り、受精することを目的として本能的に起こる変化である。また、尿道球腺液の分泌を伴う。

精神面[編集]

男女共通して性的に興奮している状態では、性欲に忠実な行動がしやすくなる。生殖活動への欲求が高まる。

本能的に子孫を残すと言うよりも、己の快楽を追求する姿勢に切り替わり、性的対象へのアプローチが盛んとなる。

脚注[編集]

  1. 性的欲望をかきたてるものは人によってこんなに違う - ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

関連項目[編集]