無停電非常電源
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無停電電源装置(UPS)とは異なります。
無停電非常電源(むていでん ひじょうでんげん)とは、病院などに設置される、停電時においてもバッテリーから電力を供給し続ける機能をもつ電源(コンセント)のこと。早い話が壁の中にUPSが埋め込まれている状態である。病院に設置される無停電非常電源は、JIS T 1022として規格が設けてあり、人命に即関わる機器を接続する。
コンセントの色は緑色とされている(以前の規格では赤または緑)。赤色のコンセントは(一般)非常電源で、自家発電装置に接続されており、停電から40秒以内に電力が回復するもの。病院の機能維持に必要な照明やインフラ設備、通信設備に使われる。
基準[編集]
無停電非常電源は、外部からの電力供給が途絶えた時に、交流電力の波形を保ちながら、即座にバッテリーからの電力出力を開始して、自家発電装置が稼働するまでの10分間をバッテリーの電力で賄えなければいけない。
また、自家発電装置が稼働した時、および外部からの電力供給が回復した時は、自動的にそれらの電力源に、交流電力の波形を保ちながら切り替えなければならない。
使用する場合[編集]
JIS規格によれば、手術灯は無停電非常電源への接続が求められる。また、無停電で電力供給が必要な医用電気機器として、人工呼吸器、患者のバイタルをモニターする各種機器などが挙げられる。
近年は医用電気機器自体にバッテリーを搭載している場合もあり、その場合無停電非常電源への接続は必ずしも必須とは言えないが、バッテリーの劣化などに備えて無停電非常電源の使用が推奨される。