滅私奉公(めっしほうこう)は、私を滅し、公を奉することを意味する故事。この場合の「公」とは国や会社などの機関のことを指す。
要は私利私欲を捨て、主人に自分の身を捧げろということである。
出典は戦国策の秦策に由来すると言われているが、どうも当文献にそのような記述はないようである。
戦前の日本ではこのような思想が蔓延していたと言われており、この結果が政治の暴走を止められなくなり、戦争にへと繋がったと言われている。
この反省から戦後には社会によって否定がされてきたが、今でも会社の体質などに強く残り、これに生じた社会問題が発生しているという説もある。