汚染 (アルバム)
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汚染(Pollution)はイタリアの音楽家フランコ・バッティアートが1972年に発表したセカンドアルバム。イタリアのチャートで最高19位を記録した。
概要[編集]
実験的レーベルBla Blaから発表。ボルトによって絞られているオレンジを映したジャケットが印象的で、巧みにプログレファンの心をくすぐる。内容に関して、難解なプログレシッヴ・ロックといってしまえばそれまでだが、サイケデリック、アシッド・フォーク、等様々な要素が組み込まれており、単なる実験的音楽に留まっていない。前作「胎児」からよりキーボード色の強い楽曲が増えたのも特徴で、全体のヴォーカルなども同時代のPFMに通じるものがある。
収録曲[編集]
収録時間は31.6分。
- 「喧騒から静寂へ」(Il Silenzio Del Rumore) 3:11
- 舞踏会のような室内楽から彼の声がナレーションのように被さり、ピンク・フロイドのファーストアルバムを思わせるカッティングへと変わってゆく。
- 「1999年12月31日9時」(31 Dicembre 1999 - Ore 9) 1:23
- ファンファーレのようなキーボードによるインストゥルメンタル。
- 「アレクメナス」(Areknames) 3:44
- ささやくようなヴォーカルとキーボードが独特の雰囲気を持つ。
- 「ベータ」(Beta) 7:27
- 「モルダウ」と彼のナレーション風声のユニゾンが曲の最後に挿入されている。
- 「プランクトン」(Plancton) 5:05
- バート・ヤンシュを思わせるようなフォーク・センスが散りばめられている。
- 「汚染」(Pollution) 5:20
- 表題曲。イタリアらしいアコースティックな調べとキーボードのリフレイン、と徐々に展開していく。
- 「ティ・セイ・マイ・チエスト・クアレ・ファンジオネ・ハイ?」(Ti Sei Mai Chiesto Quale Funzione Hai?) 5:29
- ざっと訳して「きみは自分がどんな役割を持っているか自分に問いかけたことがあるか?」
メンバー[編集]
- Franco Battiato - ヴォーカル、EMS VCS 3シンセサイザー
- Ruby Cacciapaglia - ピアノ、シンセサイザー
- Gianfranco D'Adda - ドラム
- Mario Ellepi - ギター、シンセサイザー
- Gianni Mocchetti - ベース、シンセサイザー