極超短波リフティング

極超短波リフティング（Ultra-Shortwave Lifting）は、極超短波（Ultra-Shortwave, GHz帯）を使用して皮膚の深層にエネルギーを送ることで、コラーゲン生成や脂肪減少を促進し、非侵襲的にリフトアップを実現する美容施術である。最新の技術として、リフトアップやボディシェイピングに幅広く利用されており、代表的な施術にはKARINA LIFTING（カリナリフティング）とONDA（オンダー）がある。これらの施術は、それぞれ顔や体に特化したアプローチを提供する。

技術概要[編集]

極超短波（GHz帯）の電磁波は、皮膚の表面を冷却しつつ、真皮層や皮下組織にエネルギーを集中させる。これにより局所的な加熱が発生し、コラーゲン生成の促進、リフトアップ、脂肪減少の効果が得られる。従来の高周波（RF）や高強度焦点式超音波（HIFU）と比較して、極超短波はエネルギーがより効率的に皮膚深部に到達し、皮膚表面への熱ダメージを最小限に抑えるとされている。

代表的な施術[編集]

KARINA LIFTING（カリナリフティング）[編集]

KARINA LIFTINGは、極超短波技術を利用して主に顔や首のリフトアップを目的とした非侵襲的リフティング施術である。皮膚の引き締めと脂肪減少を同時に行い、たるみの改善やフェイスラインの整形に効果的とされる。

特徴：

 - 2.5mmから7mmの深さまで作用し、真皮層から皮下脂肪層にエネルギーを届けることで、コラーゲン生成と脂肪減少を促進する。
 - 顔全体の引き締めに加え、即時効果と持続的な若返り効果が期待される。
 - 東洋人の肌に適応するよう設計されており、痛みが少なく、ダウンタイムもほぼない。
 - 糸リフトやHIFUに比べて痛みが少なく、長期的な効果が得られるとされる。

ONDA（オンダー）[編集]

ONDAは、極超短波技術を利用したボディ用リフティング施術であり、特にセルライトの改善や脂肪減少に優れた効果を発揮する。体の部分痩身やシェイプアップに使用され、特に太ももや腹部、腕の脂肪減少に適している。

特徴：

 - 皮下脂肪層に働きかけ、脂肪細胞をターゲットとして脂肪減少を促進する。
 - 施術深度は約12mmで、体の特定部位のセルライト改善に特化している。
 - ダウンタイムが少なく、施術中の痛みも軽減されているため、患者の負担が少ない。
 - 顔ではなく、体の部分的な脂肪分解やシェイプアップに最適である。

他の施術との比較[編集]

糸リフトとの比較[編集]

糸リフトは、皮膚の下に溶ける糸を埋め込み、物理的にリフトアップを行う侵襲的な施術である。一方、KARINA LIFTINGやONDAのような極超短波リフティングは非侵襲的であり、施術中の痛みやダウンタイムが非常に少ない。

糸リフトのメリット：即時的な物理リフトアップが可能。
糸リフトのデメリット：施術後の腫れや痛みが生じる場合があり、メンテナンスが必要。

HIFU（高強度焦点式超音波）との比較[編集]

HIFUは、超音波を使ってSMAS層（表在筋膜系）にエネルギーを集中させ、リフトアップを行う技術である。極超短波リフティングとHIFUはともに非侵襲的なリフティング技術だが、極超短波リフティングは痛みが少なく、コラーゲン生成と脂肪減少の同時効果が期待できる。

HIFUのメリット：深層に作用し、持続的なリフトアップ効果がある。
HIFUのデメリット：施術中に強い痛みを感じることがあり、ダウンタイムも数日必要な場合がある。