桜味

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

桜味(さくらあじ)とは、和菓子などに見られる味の一種。

を直接食べたことのある人は少ない。にもかかわらず、なぜ我々は「桜味のお菓子」を食べたときに「あ~、桜味だ~」と感じるのだろうか。その感想は、本物の桜との比較ではなく過去に食べた「桜味のお菓子」との比較によって生まれているものであろう。

桜味の比較元となった過去に食べたお菓子には、それまた食べたときに「比較対象にした過去のお菓子」があるはずであり、そのお菓子にもまた「過去に食べたお菓子との比較」があるはずである。と考えると、すべての人間にはみな「ファースト桜味」....桜味が何なのかを知らずに食べて、比較する適切な他の味も思いつかないまま「なるほど、これが桜味か~」と受け入れた最初の一口があったはずなのである。ほとんどの人はそんなことは忘れてしまっているが。

マジレスすると、桜味の正体は、桜の葉っぱから取れる「クマリン」という香り成分である。[1]つまり、香りを嗅いだけで「桜の味のようだ~」と勝手に感じているわけである。いわゆる「共感覚」のないごく一般の人でも、その程度の「嗅覚味覚の混同」は日常的に発生しているということだ。ちなみに、かき氷のシロップ(ブルーハワイ・メロン・イチゴなど)もすべて「味」は同じであり、ただ「色と香り」が異なっているだけである。

脚注[編集]

関連項目[編集]