桐油

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もしかして: 灯油

桐油(とうゆ、きりあぶら)は、赤黄色の油でアブラギリの種子からとれる。俗に、リキチ〇コ油などとも呼ばれる。

日本本土では古来より桐油紙、番傘等に使用された。乾燥は速く、耐水性もある。琉球漆器では下地や漆の溶剤に使用されるが、漆の溶剤に使用すると耐久性が落ちるためあまりお勧めできない。明治時代には比較的安価な油であるとされていたが、火災に遭うとよく燃えるため明治時代の国策による公的な木造洋館建築ではペンキの溶剤としてシンナーなどとともに使用が禁止されていた。また、ペンキの溶剤に使用すると乾いた後に塗装面にしわができる。

詳細は、村松貞次郎『日本近代建築の歴史』、竹田米吉『職人』、松田権六『うるしの話』を参照。

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