時間のないサイト運営者リング

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時間のないサイト運営者リング(happybusy)とは、nagiが設立した日本の個人ホームページ界隈において最も有名な主張系バナーの一種である。バナーにもある「時間ねぇー」とあるのが特徴。

概要[編集]

同人シューティングゲーム『RAY-KUDRYAVKA』のシリーズでBGMを担当するnagiが運営するホームページで設立されたウェブサイトリングであり、当初は同ホームページのサーバ上で公開していた。
2003年当時、nagiが住んでいた近くで強い地震(十勝沖地震)が発生したり、翌年に就職活動を控えていたというのもあったため、現実世界でも忙しくなりすぎてこのリングを設立したと推察されている。
リングは「現実世界の仕事や出来事などで自分が持つウェブサイトの管理する時間を捻出できない運営者のためのリング」としているのもそれが理由である。

リングと名乗っているがウェブサイトリングの機能を持たない「主張するだけのバナー」のはしりでもあった。 複雑で面倒なサイト登録作業をする必要もなく、参加者はただバナーとURLを張れば済むという手軽さが様々なウェブサイトで広まる理由にもなった。
その人気もあってか、コミックマーケットでは設立時に描かれたトップ絵のすかデザインのイラストそのものを手ぬぐいにしたグッズが販売されており、『RAY-KUDRYAVKA』と共に広まったともされている。

2006年頃にベータ版公開していたGoogleページへと移転、その後は2023年までGoogleサイトに配置され続けていたが、仕様変更によって2023年4月頃にページが消失してしまっている。
なおGoogleページのドメインである「happy-busy」については、すか本人が決めたものであると2023年9月19日に公表されているため、後にGoogleサイトの場所に公開されているサイトは有志ではなく本人のものではないかという説が浮上している。

同じような主張系バナーウェブサイトリング[編集]

このウェブサイトリングに影響されたものとしては、以下のようなものが存在している。

やる気のないサイト運営者リング[編集]

双見酔がとどかないそらで運営していたウェブサイトリング。2002年8月頃に作られたことが判明しており、歴史としては『時間の無いサイト運営者リング』よりも古いとされている。(ちなみに当時のホームページサイトの名称も違うものだった)
2006年から同じドメイン領域で公開されていたが、『魔法少女なんてもういいですから。』のアニメ放送から1年後である2017年頃にDNSエラー等を出してページそのものが消失している。

時間の有無ではなく、やる気がないという主張系バナーであり、この『時間の無いサイト運営者リング』とは二大巨頭ともいえるほど最も有名な主張系バナーの一種としても知られる。
このためパロディ版として「やる気のあるサイトリング」(竪穴式マンションで運営)、「やる気はあるサイト運営者リング」(okano Sky-Hi!で運営)が設立されたが、いずれも消滅している。
またこれらをまとめた「やる気はあるサイトリング」がSmile Eggでも運営されていたが、ジオシティーズ終了によって消滅している。更にバナーだけのものとして「やる気のないメイドリング」がrefeiaによって設立されている。

日本放置協会[編集]

榛名まおがDOUBLE TAPで現在も運営しているウェブサイトリング。時間の無いサイト運営者リングのトップ絵を手掛けたすかが副会長を務める協会で、2002年から設立されたやる気のないサイト運営者リングよりも歴史が長いとされる。
しかし集団での会話やSNSなどのリプライによる反応が誰からも来ない、意図的に無視されていないのではなく完全に放置されている人間にのみ入会が許されるというルールが実は厳しいのか、意外と入会しているウェブサイトリングは少ないと言われている。

(´ー`).oO(いろいろと妄想するサイトリング)[編集]

けーるが2004年に設立した文字バナーだけで構成されたウェブサイトリング。やる気のないサイト運営者リングを競合サイトリングに指定し、検索エンジンのロボットを利用したほぼ永久不滅ともいえるサイトリングでもある。
ページはインフォシークのサービス終了もあって消滅しているものの、勝手に指定されているGoogle検索を利用したサイトリストはいまだに健在している。またこの一見不思議に見えるシステムなのもあってか、有志の手によって解説ページが作られている。

本日は、ネタがありません[編集]

k3がe-flickで運営している「自分のホームページで更新したネタがあった、ネタがなかった時の意思表示」のバナー。2004年6月14日に本当にネタが切れてしまってお詫びイラストと共に公開されたものが始まりである。
当時「Fateのネタバレはありませんよ/Fateのネタバレがあります」などが流行っていたのでそれに沿ったバナーということで作られたものである。のちにDiamond StationのルーによってPerlで動作する自動バナー切り替えシステムも開発されている。

Fateのネタバレバナー[編集]

当時『Fate/stay night』や『Fate/hollow ataraxia』などのネタバレが含まれている場合、そのページ前などにこのバナーを張るという独自のマナーが存在していた。
バナーは様々な場所で作られており、『Fate/hollow ataraxia』では「メイドさんが欲しい運営者バナー」のimproviseと草薙公房でそれぞれ存在していた。またそれ以外にもバナーは確認されており、一定数は存在していたものと推察される。
なおimproviseは『Fate/stay night』から作られているため、このバナーミームにおけるルーツとも言えるかもしれない。

T.M.J.(たらい回しジャパン)[編集]

1998年8月29日に『週刊リチウム』というホームページで開始された企画。
当時のホームページはサーバごと移転した際に「移転しました」のページも用意することが多かったが、この移転告知ページを様々な場所に作るというたらい回し状態にするというものだった。

後のウェブサイトリングや主張系バナーともまた違うものではあるが、当時のオリジナルメンバーだけでなくこれに賛同した他ユーザも参加したため、たらい回しのリンクによっては無限ループするリンクもあったとされている。
一応公式側ではゴールとなる本拠地のページも用意はしていたらしく、そこには被害者たちが集う掲示板となるものも用意されていた。また、リンクをとにかく伝っていくという様は後の隠しページにも通じる何かとも噂されているとか。
移転によるデッドリンクやたらい回しのインパクトは強く、日経ネットナビが主催した『みんなで選ぶ ホームページ大王1999』では総合6位と特別インパクト賞を受賞するほどだった。

1999年1月26日に行先不明の移転先リンクと共にT.M.J.の企画を終了することになり、3月30日には完全終了・閉鎖したというページへ切り替えられ、賛同したウェブマスターには「T.M.J.のリンクは外すように」と呼びかけるページで幕を閉じている。

なおこのT.M.J.と同じようなものとしては、アンサイクロペディアのカテゴリである「たらい回し」のページ群、Google検索における「再帰」のもしかして、『ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち』の循環定義と無限ループの索引参照などが該当する。
日本などの行政でもたらい回しが大問題となっているため、こうした企画については当時から批判の対象にもなっていたことが各ページでも明らかとなっていた。

外部リンク[編集]