星条旗よ永遠なれ

星条旗よ永遠なれとは、アメリカの作曲者、ジョン・フィリップ・スーザが1896年に作曲した吹奏楽用の行進曲。ジョン・フィリップ・スーザの作品の中でもっとも有名な曲である。表記法は、「星条旗よ永遠なれ／スーザ」。オリジナルキーは変ホ長調→変イ長調。

曲の構成は、行進曲の楽曲形式で構成されている。イントロ→A×2→B×2→C→D→C→D→C。A,B,C,Dは旋律を示し、AとBは主部、CとDは中間部（トリオ、変イ長調）。中間部の後、主部に戻らないという特徴を持つ。イントロは非常にシンプルであるが、すぐに聴衆を引き付け、Aの第1旋律につなぐ。第1旋律（A）は明るい2つのフレーズになっていて、突然金管楽器の低音で5連続の16分音符+16分音符+8分音符が続くところが特徴的である。第2旋律（B）は柔らかく誇り高いフレーズであり、次に第3旋律（C、中間部、トリオ）に導く。

「星条旗よ永遠なれ」は、弦楽器も入ったフルオーケストラ（管弦楽団・交響楽団）バージョンもラインナップした。フルオーケストラバージョンのキーは、実音、オリジナルキーより半音低い。「星条旗よ永遠なれ」のフルオーケストラバージョンの音源は、ユージン・オーマンディ指揮／フィラデルフィア管弦楽団、レナード・バーンスタイン指揮／ニューヨーク・フィルハーモニック、アーサー・フィードラー指揮／ボストン・ポップス・オーケストラ、レナード・スラットキン指揮／セントルイス交響楽団、エリック・カンゼル指揮／シンシナティ・ポップス・オーケストラによって演奏されている。アルバムは、「オーケストラマーチ名曲集」。