日義尼(にちぎに、-永仁6年4月12日(1298年))は、鎌倉時代の日蓮宗の尼僧。俗姓は中森、号は妙円。
陸奥国伊具郡(現在の宮城県)の中森安芸守の娘で、駿河国(現在の静岡県)の村岡民部大輔の妻となる。1221年に承久の乱で夫が戦死すると、甲斐国(現在の山梨県)波木井郷の波木井実長の後妻となり、1297年に実長が亡くなると出家し、郷里に実長(妙円院日円)を開基として妙立寺を創建した。なお、実長の養女となり、執権北条経時の寵愛をうけたとする別説もある。