新国立劇場

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新国立劇場(しんこくりつげきじょう、英語:New National Theatre, Tokyo)は、東京都渋谷区の歌劇場、劇場、コンサートホールである。

沿革[編集]

我が国初の国立オペラハウスは、舞台芸術関係者の悲願であった。東京にはオペラ・バレエ専用劇場がないため、引っ越し公演はNHKホールなどのオペラ公演には適さない施設で上演されていた。

1966年(昭和41年)4月衆議院文教委員会において国立劇場法案可決のとき「伝統芸能以外の芸能の振興を図るため、施設その他につき、必要な措置を講ずべきこと」が附帯決議され、動き始めた。 1976年(昭和51年)5月、第二国立劇場設立準備協議会が事業専門委員会策定の基本構想案を承認した。 1986年(昭和61年)5月、第二国立劇場建築設計競技の結果、228応募数(うち外国22カ国60作品)のなかで柳澤孝彦氏(竹中工務店設計部)の設計プランに決定した。 1997年(平成9年)5月26日新国立劇場竣工式。 1998年(平成10年)4月、新国立劇場オペラ研修所が開所した。

基本事項[編集]

  • 正式名称:新国立劇場
  • 所在地:〒151-0071 東京都渋谷区本町1丁目1番1号
  • 最寄駅:京王新線(都営新宿線乗入)「初台駅」中央口直結
  • 竣工:1997年(平成9年)5月26日
  • 設計:TAK建築・都市計画研究所
  • 構造種別:鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
  • 施工: 竹中工務店
  • 音響設計:永田音響設計
  • 残響時間:1.4~1.6秒(満席時)
  • 客席数:オペラ劇場1,814席、中劇場1,038席 - 796席、小劇場468席 - 358席
  • 1F:868席(車椅子席8席含む)
  • 2F:354席
  • 3F:292席
  • 4F:300席
  • 舞台:
    • 迫り:18.2m×3.64m×5枚
    • 迫りの行程:+4.5m~-15.7m
    • 高さ:舞台面からスノコまで30.5m 舞台面から奈落まで-15.7m
  • 受賞:第40回BCS賞

二国問題[編集]

客数をできるだけ多くとりたい国立劇場側と、公演の質を守りたい実演家団体側が激しく対立した。実演家団体は少ない客席数で、見やすく音響的に優れた施設とを主張した。日本舞台芸術振興会は、採算面から座席数をできる限り多くする主張を行った。結果的に実演家団体の主張が通った。 しかし、1810 席というキャパシティでは採算が取れない。既存の在京オーケストラ団体がオーケストラの新設に反対したこと、職員としてオケを抱えるほど公演数がな いことから、3団体に数カ月ごとに交替で出演することになった。

参考文献・注釈[編集]