拾った謎生物の観察日記
拾った謎生物の観察日記(ひろったなぞせいぶつのかんさつにっき)とは、ぱげらったが製作した連続イラスト漫画作品である。
概要[編集]
主人公である医大生が2022年3月1日に謎の生物を拾ったことから書き始めた観察日記の体裁をしたイラスト漫画作品。リーハと名付けた謎に包まれたかわいらしい生命体との交流やその能力などを追っていくという物語となっている。
同日から2022年5月5日まで連載しており、毎日1話ずつTwitterなどで公開されていた。ただし現実世界で公開された日付と漫画作品の日付は途中から合致しないようになっている。
登場人物[編集]
主人公[編集]
白井秀一[編集]
医学部に所属している大学生。大学からの帰りに謎の生命体であるリーハのことを拾ったことから物語は始まっている。
生まれつき身体が弱く、アルバムでも入院している写真が存在しており、2022年3月30日には心臓病の一種(日記では「心臓麻痺」と表記されている)で死亡するほど虚弱だった。
そうした経緯や『ブラックジャック』の影響(着ているTシャツのデザインや部屋にピノコの抱き枕があるほどのファンと思われる)もあって、医者を目指すべく医大に進学したという。
医療の知識はしっかりと勉強はしているものの、人間と異なる構造を持つリーハ相手にはあまり通用しないことも多かった。
前述したように心臓病の一種によって2022年3月30日で死亡することになっていたが、一度心臓を停止させた状態にタイマーと連携した電気ショック装置を用いて心肺蘇生させるという仮死状態を利用した延命を閃く。
1度目はリーハには内緒に挑み、2度目と3度目は後からつけられていたリーハとの協力もあり、4度目にしてその心肺蘇生に成功する。後にこの成功によって40歳程度まで寿命が延びているとのこと。
テレビが放送している番組、外出先が渋谷のスクランブル交差点を彷彿とさせる場所、さらには地震の発生(2022年福島県沖地震)を考慮すると東京都あたりに住んでいると思われるが、そのあたりの住居情報については一切不明となっている。
リーハから離れるべく実家へ帰還しようとしていた(結局リーハのタイムリープによって阻止された)ため、大学には寮で生活している。
kindle版が公開された時に本名である白井秀一と、年齢が20歳であることが明かされている。
リーハ[編集]
医大生に拾われたチュパカブラのような見た目をした緑と黒の生命体。頭をなでられたりすると喜んでしっぽをピンと伸ばす癖がある。
道端で傷だらけに衰弱していた中で医大生に拾われ、以降は医大生に懐いている。リーハという名前は医大生がつけたものであって、本名等はおろか性別すら不明となっている。(女性のような姿をしているが生物学的にメスなのかも不明)
出会った当初は人間の言葉等も分かっていなかったが、医大生との交流もあって最終的に言語での意思疎通ができる程度まで成長している。また、料理なども知識として得ることができるらしく、好奇心も非常に旺盛である。
人類の生物学の図鑑には載っていない生命体であり、時間を巻き戻すタイムリープと人間などの生命体の寿命を見ることができる能力を持っている。タイムリープを使った直後には激しい頭痛を催すらしく、戻る時間が長ければ長いほど反動も大きくなる。
既に成長はせずに不老不死らしく、血を吸わなくても生き延びることができる。また能力は他の人間にも与えることができるが、自らの力をすべて託すと灰と化す。
なお医大生から血を吸っているのは単なる嗜好品の一種と医大生は考察しているが、前述した能力の受け渡しができる「契約」の意味合いで血を吸っている可能性もあるため、血を吸うことに意味があるのかは不明である。
医大生に流れた記憶の内容によると、世紀レベルの大昔から生きているらしく、生まれた時はどこかの密林に居たとのこと。密林の民族はリーハのことを崇拝、或いは畏怖される存在とされていた。
後にその存在をSCPのような組織が発見し、一度捕獲しようとしたが隙を見つけて船から脱出、逃走生活をつづけた先に医大生との出会いに繋がっている。それまで人間とは交流らしい交流をしておらず、医大生との出会いが初めてだったとのこと。
どうも不老不死なのか、強い衝撃を食らわせても死なないらしく、暴走した医大生から瓶で殴られても死んでないと推察されている。(血等は出ているので強すぎる衝撃には人間と同レベルかもしれないが、その時点で死亡しているのかは不明である)
kindle版が公開された時に一部の設定が明かされているが、年齢については不明となっている。(ただ前述した過去の記憶からして1000年以上は生きている可能性が高い)
サブキャラクター[編集]
組織の男[編集]
医大生が2022年3月16日に警察へ電話した翌日に現れた二人の男。片方は海外の人間であり、医大生に対して「このことは忘れるように」と釘を刺していた。
リーハのことを調査するために編成された組織の一員と思われるが、どこの国のどこの組織なのかまでは描かれていない。またリーハのことを連れ去った後にどうしたのかは定かではない。
タイムライン[編集]
作中ではタイムリープを9回も行われており、日記には「∞1」、「∞2」と回数が併記されている。
- ∞1
2022年3月17日→2022年3月15日。リーハが組織に連れ去られた際に使用し、通報される前日までタイムリープ。
- ∞2
2022年3月21日→2022年3月20日。医大生が実家へ帰宅する際にリーハが使用し、移動する前日までタイムリープ。(実家へ帰宅する時に医大生が事故等で死亡した可能性も0ではないが、少なくともリーハが使ったものと思われる)
- ∞3
2022年3月23日→2022年3月23日。リーハの吸血から抵抗したらタイムリープを用いて吸血される。
- ∞4
2022年3月31日→2022年3月25日。医大生が一つの仮説を検証するためにタイムリープ。
- ∞5
2022年3月31日→2022年3月20日。仮説を検証した医大生が再びタイムリープ。
- ∞6
2022年3月30日→2022年3月26日。医大生が寿命を迎えてリーハがタイムワープ。
- ∞7
2022年3月30日→2022年3月29日。医大生の心肺蘇生に失敗しリーハがタイムワープ。
- ∞8
2022年3月30日→2022年3月30日。2度目の心肺蘇生に失敗し再びリーハがタイムワープ。
- ∞9
2022年3月30日→2022年3月30日。3度目の心肺蘇生に失敗し再びリーハがタイムワープ。