慣用句(かんようく)とは、習慣として長い間広く使われてきたひとまとまりの言葉・文句・言い回しである。
二語以上の単語が固く結びついて全く異なる意味を持つものを指す。諺と混同されやすいが、分類が困難であるため、辞書は諺と慣用句双方を掲載しているものが多い。なお厳密に言えば諺は一つの文で独立語として成立し、格言・教訓・皮肉・物事の法則を含んでいる。対する慣用句は独立した単語の複合によって異なった意味を持つようになった定型句である。また慣用句は諺のように教訓や格言としては機能せず、日常の行動や物事の状態などを面白おかしく表現し、一種の比喩として意味が固定化している。