後方乱気流区分

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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後方乱気流区分(こうほうらんきりゅうくぶん)は、航空機の発する後方乱気流 ()を、最大離陸重量によって分類したもので、主にヘビー・ミディアム・ライトの3つに分けられたもの。航空管制においては、コールサインの後に後方乱気流区分を付けて通信することがある(コールサイン「ペディア」234便、後方乱気流区分ヘビーであれば、「ペディア234ヘビー」となる)。現在、より効率的な運航などを目的に、6区分に分ける研究が進められている。

最大離陸重量15,500lb(7t)以上300,000lb(136t)未満であればミディアム(M)に分類され、それ未満であればライト(L)、それ以上であればヘビー(H)となる。また、エアバスA380 ()はスーパーヘビー(J)というクラスを用いる。

この後方乱気流区分は、離着陸時の間隔に影響してくる。

出発機の管制間隔
後続機\先行機 J H M L
J(A380) 2分間 2分間
H 2分間 2分間
M 2分間 2分間
L 2分間 2分間
到着機の管制間隔
後続機\先行機 J H M L
J(A380) 2分間 2分間
H 2分間 2分間
M 3分間 2分間
L 4分間 3分間 3分間
※印は間隔の指定なし。

これらの間隔が守られないと、後続機が後方乱気流に巻き込まれ、事故につながる可能性がある。