平調子

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平調子(ひらぢょうし)とは、箏の調弦の一つで、日本の音階の一つでもある。構成音は、音名は「D3,G2,A2,B♭2,D3,E♭3,G3,A3,B♭3,D4,E♭4,G4,A4」の13個。ト短調のヨナ抜き音階と同じである。平調子の音階を全部まとめて、和音名(コードネーム)にすると、根音(ルート)になるのはミ♭であり、次はソで長3度、次はシ♭で5度、次はレで長7度となり、ラは最後に考え、ラが根音ミ♭から音程を数えると、#4度となり、#4は、コードトーンではなくテンションノートで、#4は、オクターブ上げて#11となり、「コードネーム:E♭M7(#11)〔ミ♭.ソ.シ♭.レ.ラ=ミ♭.ソ.ラ.シ♭.レ〕」となる。平調子の音階を全部同時に鳴らしたコードネームのことである。つまり、平調子の音階は、「コードネーム:E♭M7(#11)〔ミ♭.ソ.シ♭.レ.ラ〕」のアルペジオとなる。第1弦と第5弦はユニゾン、同じ音高で、第2弦からは、第7弦の1オクターブ下に順次合わせた調弦となっている。キーは調号♭2個(変ロ長調/ト短調)。切なく、物悲しい和風の響きである。音高にはそれぞれ名称が付いていて、D3=一・五、G2=二、A2=三、B♭2=四、E♭3=六、G3=七、A3=八、B♭3=九、D4=十、E♭4=斗、G4=為、A4=巾。演奏する前や柱の位置を合わせる際、チューニングをする。八橋検校が組歌や段物に用いた主な調弦で、箏曲で最も多く用いられている。

※440Hz=A3としている。

ローマ字表記・ローマ字入力[編集]

ローマ字表記は「HIRAJOSHI」、ローマ字入力では、「HIRADYOUSI[HIRADYOUSHI]」。もし、ヘボン式で、「平調子=HIRADYOSHI」にすると、「HIRADYOSHI=ひらでょうし」と読まれてしまうので要注意。