夏用マスク

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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夏用マスク(なつようマスク)とは、夏季に着用することを前提に製作されたマスクである。冷感素材を使ったものやポリウレタン製のものがあるが、ポリウレタン製のマスクは、不織布やガーゼのマスクに比べると感染防止具としての性能は劣る。2020年春先に始まったCOVID-19の流行は、気温が上がった5月になっても収束せず、それまでのマスクでは熱中症のリスクが上がることが指摘されるようになった。そこで、各社は夏でも着用しやすいマスクの開発を急いだのである。これらのマスクは、ワイドショーなどでも度々紹介され大人気となったが、夏季の快適さのために感染防止機能を幾ばくか犠牲にしたポリウレタン製の夏用マスクを秋になっても着用し続けた者も多かった。2020年晩秋になってようやくポリウレタン製の夏用マスクの性能の低さが指摘されるようになり、従来のマスクに戻す人が増えた。その後2021年夏になっても2020年ほど夏用マスクの着用者は増えていないが、熱中症予防との両立方法が課題となっている。