城南コベッツ

城南コベッツ（じょうなんこべっつ）は、1948年に設立された各種学校川崎英語学校（現在の学校法人深堀学園外語ビジネス専門学校）が、経営多角化のために1961年に設立した各種学校城南予備校に付属する形で作った個別指導コースの名称である。

2002年4月に城南予備校内に個別指導教室「Covez（コベッツ）」を併設し、2004年2月からは個別指導教室「城南コベッツ」単独での展開を開始した。2007年2月からは個別指導教室のフランチャイズ事業を展開。2022年4月時点の教室数は240教室で、直営教室とフランチャイズ教室の2種に分かれる。

概要

城南進学研究社によって設立された個別指導コースの名称である。前身はCovez（コベッツ）。予備校内に併設している教室と個別指導専門教室が存在する。講師１人に生徒２人までの完全個別指導スタイルで小学生から高卒生を対象に指導をする。個別指導塾の中では、大学受験予備校を母体に設立されたという経緯から、大学受験に対する進路相談や学習計画の立案も積極的に行っていた。直営校のみならず、フランチャイズ展開も実施している。

フランチャイジーは小規模な教室が多く小学生、中学生が多い。最もニーズがある公立高校の受験に対しては組織的に研究をしている様子はないが、リセマムによると、近年進学会、学研ホールディングスと資本提携したことから、今後は積極的な研究が行われる可能性も考えられる。ただし、城南進学研究社自体が河合塾マナビスのフランチャイジーとなり、収益の柱としつつある点も考慮しておく必要がある。

学習環境

「学びたくなる、通いたくなる環境を」をテーマとし、メインとなる1対2個別指導やオンライン学習指導用の学習スペースや、自習コーナー、面談コーナーなどが設置されている。教室では防犯管理システムを導入しており、生徒の入退室情報が保護者宛にメールで送られてくる。

指導コンテンツ

主に以下の指導コンテンツがある。

・1対2個別指導

「生徒一人ひとりの学習目標に寄り添い、学習内容の理解を深め、定着を図る」を目標とし、講師が様々な工夫を凝らしながら授業を実施する。講師が生徒一人ひとりに合った学習ペースを設定し、授業スケジュールから家庭学習のアドバイスまで、オーダーメイドで請け負っている。

・スタディ・フリープラン

時間割を撤廃することで、生徒一人ひとりのスケジュールに柔軟に対応することが可能で、通塾する時間が取れない場合にはオンラインでの指導も実施。「定額・通い放題」で受講することができ、定期的（デイリー・ウィークリー・マンスリー）な個別面談で計画的に学習チェックを行うことで、学習計画の立案から進捗管理まで行っている。

・成績保証コース

入学前直近の定期テストの得点（※以下基準点と呼びます）が54点以下の場合、対象科目が保証期間内に1回でも25点以上上がることを保証。また、基準点が55点以上の場合、対象科目が保証期間内に1回でも80点以上となることを保証するというコースで、国立および中等教育学校（中高一貫校）を除く公立中学在籍生を対象としている。同一教科において1回のみ受講可能。入学後の初回授業実施日から翌々期までが保証対象期間となっており、I期4～7月、II期8～11月、III期12～3月と設定されている。つまり、4月に受講開始の場合には、翌々期の3月までが保証期間となる。

・atama+ 個別指導

東大卒のメンバーを中心に構成された「atama plus株式会社」によって開発された、AIを活用した個人レッスン型学習システムを使った個別指導。atama+は、得意・不得意・目標・過去の学習内容など生徒のあらゆるデータをAI(人工知能)が瞬時に分析し、宿題も含めたオーダーメイド教材を自動作成、苦手な単元は「それに関連する前の単元」まで戻るオーダーメイド学習が可能。学習状況はリアルタイムでコーチが把握できるので、適切なタイミング・内容のアドバイスを受けることができる。人とAIの連携によって「基礎力」を固めていく。

・城南予備校オンライン

オンラインツールを使ったリアルタイムのライブ授業を自宅や教室で受講できる。プロの予備校講師による最新の入試動向を踏まえた指導は、授業だけでなく授業内容を踏まえた「演習指導」までがセットとなっている。見逃し配信もあり、授業後一週間以内ならいつでも何度でも視聴が可能。科目は英語、数学（ⅠＡ・ⅡＢ・Ⅲ）、国語（現代文・古文）、理科（物理・化学・生物）、歴史（世界史・日本史）、小論文だけでなく、受験準備講座として4技能英語や大学受験準備現代文の講座もある。

外部リンク

• 城南コベッツ