地上波バルス時刻

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ここでは『天空の城ラピュタ』が日本テレビ系列で『金曜ロードショー』枠での放送時に、「バルス」のセリフが放送された時刻についてまとめる。

時刻一覧[編集]

以下日付および時刻は判明している分のみの調査であり、一部の時刻は数秒から1~2分程度ズレている可能性がある。不明となっている箇所についても、放送時間帯やCMなどを考慮しても例年23:20~23:30頃に発動していたと思われる。

回数 日付 時刻 主な出来事 備考
1 1988年4月2日 (不明) 宮崎本人が解説としてゲスト出演 当時は『土曜特別ロードショー』の枠で放送
2 1989年7月21日 (不明) この回から「金曜ロードショー」枠での放送
3 1991年5月3日 (不明)
4 1993年3月26日 (不明)
5 1995年3月24日 (不明)
6 1997年3月7日 (不明) 去年に2ちゃんねるの事実上の前身『あやしいわーるど』が設立されている
7 1998年12月25日 (不明) 2カ月前ぐらいに『あやしいわーるど』が閉鎖、『あめぞう掲示板』が後継みたいになっていた
8 2001年2月23日 (23:20頃?) 2ちゃんねるで初めてバルスによるサーバダウンが発生 バルス祭りの発祥とされる
9 2003年3月14日 (23:20頃?) 2ちゃんねるに限らず様々なサーバがダウンしたと言われている
10 2004年12月24日 (23:20頃?) 2ちゃんねるの実況サーバが毎度のようにダウン
11 2007年6月15日 23:21:16 Twitterが作られて間もない頃に落ちたと言われている SNSの発展が急速化した関係で正確な時刻が明らかになる
12 2009年11月20日 23:21:13~23:21:19 2ちゃんねるの実況サーバがダウン 前回に続いてさらに強いバルス祭り
13 2011年12月9日 23:21:36~23:22:35 映像がニューマスター版に変更、番組ch(NTV)の板のみサーバダウン 実況や番組ch(NTV)のサーバのみ物理的に別のサーバへ隔離する厳戒態勢だった
バルス祭りという単語そのものが公式に使われているのはこの回とされている(実際はもっと前からやってたけどね)
14 2013年8月2日 23:21:50~23:22:13 Twitterでタニタなどの企業系アカウントが多数参戦
秒速143,199ツイートの世界記録を樹立
Twitterにおける一つの最高潮と言われている
15 2016年1月15日 23:23:15 日本テレビがバルス祭りを公式化
バルス祭りが急速にシラケ始める
バルス祭りに対して1つの終焉と言われている
このタイミングのみ時刻そのものがほぼ確定的である
16 2017年9月29日 23:22:03~23:23:08
17 2019年8月30日 23:22:14
18 2022年8月12日 23:25:00
19 2024年8月30日 23:22:39 Twitterから𝕏に変わってから初のバルス祭り
フジテレビ『ビリオン×スクール』で便乗した演出が同時放送されていた
こっちで計測したデータを元に勝手に記載

トリビア的な話[編集]

時刻ズレについて[編集]

上表の時刻もそうだが、サイトや情報によってバルスに時刻値については多少異なっており、数秒から2分程度ズレていることもある。
これは地上デジタル放送およびアナログ放送における、テレビ放送の仕様上どうにもならないラグが発生する関係上、正確な秒数まで計測することが困難な状況となっている。
大分県では地上波ではなくケーブルテレビでしか視聴できないため(後述)、通常「本局+系列局」だけでなく「ケーブルテレビ」のラグまで存在しているため、全国区の中でも一番遅い到達時刻となる可能性が高い。

そもそも正解となる時刻についても2016年の日本テレビが公式化するまで一切公表されておらず、有志による報告でしか確認が取れない事情もあり、またその報告についてもサーバ負荷もあって数秒ズレることもよくあった。
アナログ放送時代になればPCだけじゃなく時計についてもJSTから多少ズレていた時計も少なくなかったため、分についても1の桁まで正確に特定するのは難しいと言える。(ただそれでも10分はもちろん、5分以内のズレであったと思われる)

とはいえ放送技術についても大きく向上しており、これらのラグについても想定した上でのシステム構造にもなっていると思われるため、仮にラグが発生してもせいぜい1~2秒、高く見積もっても5秒程度ではないかとされている。

一応19回目についてはこっちのほうでも計測して、23:22:39に発言していたことを明言しておくが、ケーブルテレビ回線による放送であるためある程度のラグが発生しているものと思われる。
このため実際の発言自体は23:22:25~23:22:40頃に発言したものではないかと思われるが、結局日本テレビ側は何も発表していないので不明となっている。

なぜ23時代になるのか[編集]

日本テレビの『金曜ロードショー』で放送する場合、当然ながらテレビ番組なのでコマーシャル(CM)が挿入されるため、そのCMを放送する時間によって後ろにズレるのが理由である。
(通常ビデオなどを21時から再生しても、それにはCMが無いので1時間55分5秒後の22時55分05秒頃にそのシーンを迎えるが、テレビ放送ではその間にCMの挿入やそれに伴う数秒程度の巻き戻しも発生するため、後ろにズレまくるのである)

このCMの放送については事前の予測は日本テレビですら難しいため、毎年時刻も決まっていないため、過去の放送実績から例年の予測時刻を出すしかないという事情もある。
なおこうした時刻予測で使用されるデータには、この「地上波バルス時刻」のページそのものが使われている可能性も高いため、Fandomあたりで移転する際には時刻情報の検証等が必要とはなっている。(一応SNSでの調査もしているのでほぼ問題ないと思われるが……)

バルス祭りの歴史[編集]

Wikipediaにも記載されているが、テレビでバルスシーンが放送されたと同時にバルスとカキコ(書き込むの意味、死語)するという「バルス祭り」が2001年~2016年あたりまで起こっていた。
現在も一応「祭り」自体は行われているため完全に消滅はしていないものの、2016年に日本テレビが公式で参戦した関係でインターネット側は冷ややかな目でしか見ていないのが現状である。(後述)

1998年にも起きていた?[編集]

バルス祭りそのものは2001年には起きていたとされているが、『2ちゃんねる』が無かった1990年代にも『あやしいわーるど』や『あめぞう掲示板』でも起きていたのではないのかとも考えられる。
残念ながらログ等がないので調査のしようはないが、この頃はまだ各チャットサービスなどで一斉送信しても耐えられる端末数ぐらいしかなかったのと、そもそもが有名じゃなかったのでネットと無縁な人間まで巻き込むほどのムーブメントではなかった。
(ましてや草の根BBS時代だとかを言い始めると祭りみたいなことすら起きていないという意見もあるだろう)

サーバとの闘い[編集]

ある意味バルス祭りはサーバとの闘いとも言われており、2ちゃんねるに限らず、mixiやTwitterなどのサービスでも「バルスに耐えられるほどのハードウェア」も要求されていた。
実際2ちゃんねるの管理者には「平日の金曜日ではあるもののサポートがまだでき、バルスもその一撃だけでなくその前からも徐々に負荷が高くなる良いテスト」という見方もあり、誰もが休みになっている「あけましておめでとう」よりも恰好のいいテストでもあったという。

2011年まで2ちゃんねるもバルスだけでサーバダウンを食らっており、同年はラピュタに関係する板のみを物理的に別サーバへ隔離するという厳戒態勢を敷いていた。(結局そのサーバが落ちたものの、他サーバは生存したのである意味成功だったのかもしれない?)
その後はサーバ自体のハードウェア性能が向上、ソフトウェア側による負荷分散もあってバルスなどを含めた負荷はだんだんと耐えられていくようにはなっており、万が一ダウンしてもすぐに再起動できるような体制も組まれていた。
ただし単なる技術革新だけでなく、バルスとは別件の厳しい投稿規制や、祭りの主な「会場」もTwitterやニコニコ動画などへ移行したこともあり、ユーザが各サービスに分散したことによって1サービスに掛かる負荷も低下した背景もある。
(ただ移行先の会場でもサーバ負荷がかかっているのは言うまでもないことで、Twitterやニコニコ動画でもサーバダウンまではしなかったもののわかるレベルの遅延が発生していたぐらいだった)

現在はバルスだけで死ぬということはあまり起こらないとされているが、それでもクラウドサービスでミニマムなスペックを使ってしまうと負荷に耐えきれずにしばらくエラーを出すこともある。
またバルスとは別の要因によって異常な負荷がかかってしまうことでサーバダウンすることもあるため、バルスでの負荷テストはある意味では公式ストレステストに近い意味合いもあったとされる。

興覚めの結末[編集]

2013年頃から「バルス祭りは"やらされている感"が出ている」という反発意見が出始めており、ムーブメントそのものがこの放送以降から下降傾向にあった。
ストレステスト自体もバルスでなくともストレステストが出来るようになったのもあるが、最大の理由はタニタやセガなどの企業系アカウントが進出したことによって、子供だけの遊びに大人が全力で取り組んで寒くなったという現象が起きたのである。

決定的だったのが2016年に日本テレビ自身が大々的にバルス祭りを公式化してしまったことによる「公式化による興覚め」であり、これによりバルス祭りそのものへトドメを刺すと言わんばかりの終焉を迎えたと言われている。

元々バルス祭りも、少なくとも2001年から2013年までは日本テレビと何も関係ない有志によるイベントであったことから、日本テレビが知らぬ間にコッソリやろうという意味の方が少々強かったとも言われている。
そんな祭りにしかもあろうことか公式が乱入して公式化してしまったことによって興醒めするのは当然と言える結末でもあり、以降の祭りについても前述の批判もあって冷ややかな目で見られていることが多い。
(楽しんごとは無関係の「DDoS攻撃」と似たようなことをしたという見解があり、別にストレステストをしなくても各種ツール等を使うことで出来てしまうため、意味合いも薄くなったという事情もある)

沖縄がラピュタ[編集]

2024年現在、日本全国で金曜ロードショーが放送されていないのは大分県と沖縄県のみとなっている。まだ大分県はケーブルテレビで視聴可能な地域は多いが、沖縄県は完全に地上波での視聴が不可能な地域となっている。
場合によっては「沖縄がラピュタ」と揶揄されるほどだが、実は1993年の放送まで大分や沖縄以外でも視聴できない状況が存在していた。(当時の地上波アナログテレビはこの系列がないというのはザラで、今のように揶揄されることは非常に少なかったらしい)

下記にネット除外・遅れネットが解消された地域を記載しておく。

  • 第3回(1991年5月3日):長崎県(長崎国際テレビ開局)、石川県(テレビ金沢開局)
  • 第4回(1993年3月26日):鹿児島県(鹿児島讀賣テレビ開局)
  • 第5回(1995年3月24日):山形県(山形放送の同時ネット、時差ネットしていた山形テレビはまさに『ラピュタ』を最後に終了した

このため大分県や沖縄県でも地上波バルスをするには、次の選択肢が考えられる。

  • 日本テレビ系列局を新規に作る(大分県の場合はTOSテレビ大分がフジテレビとのクロスネット放送をしているので配置し辛い、沖縄県は『月曜から夜ふかし』などであれだけいじっても系列局の配置はしないように見える)
  • ジブリ作品も含めて『金曜ロードショー』の枠を既存の地方テレビ局で開設してしまう(『24時間テレビ』がフジテレビ系列のOTV沖縄テレビで時空異常と言われるほどの謎放送形態ではあるが、枠だけあればひとまず解消はされやすいか)
  • 他テレビ局で日本テレビ系列も一緒に放送する(1局2波制度、実はこの制度に近い形態は沖縄のRBCとQABで実現している
  • 「九州・鹿児島・沖縄」の単位で地域放送される広域放送制度に変更されるまで待つ(親局がFBSとかになるかもしれないため、沖縄のニュースが放送される見込みが薄れてしまう?)
  • テレビにらいなどのケーブルテレビが独自に持っているコミュニティチャンネルを事実上の系列局化を認める

また、スタジオジブリ作品がどこのサブスクリプションサービスにも配信されていない(TVerでの配信もない)のも拍車をかけているが、海外のNetflixでは視聴可能とのことである。
このような状況であっても、放送事業者側は「捕まるよ、マジで」と言うだけでしかなく、ただただ視聴者側の心理を逆なでする一方でしかないため、日本テレビおよびスタジオジブリなどはこれらについて至急レベルで対策をする必要があるとしている。

日本テレビと沖縄の話については、『金曜ロードショー』や『月曜から夜ふかし』に限らず、『24時間テレビ』でも大問題となっており、2024年は以下のような不思議な出来事が起きていた。

  • 放送日前:台風10号(『金曜ロードショー』を放送しないテレビ大分に直接関係、ラピュタの周りにある気象事象と酷似?)
  • 放送当日:『ビリオン×スクール』でバルス祭り便乗演出(放送しない大分県と沖縄県で視聴可能なフジテレビ系列のドラマ)
  • 翌日から24時間:『24時間テレビ』(フジテレビ系列の沖縄テレビ放送の異常な放送体系、当番組における大不祥事も含まれる)