國前寺本堂(こくぜんじ ほんどう)は、広島県広島市東区山根町の仏堂建築。1993年12月9日に重要文化財に指定された。
寄棟造錣葺二重屋根で、棟札より寛文11年(1671年に相当)の建築とわかる。向拝を除き組物は用いられず、後ろには背面から突き出た仏間がつく。全体的に無骨で頑丈な造りで、耐火のために外壁を土塗とした塗籠の手法を取り入れ、向拝唐破風上の本瓦葺が谷無しで吹き下ろすなどの手法は、城郭建築を彷彿とさせる。