国鉄115系電車 (岡山)
岡山の115系。本稿では、JR西日本岡山支社で活躍する115系について取り上げる。
概要[編集]
2024年代に入っても3両編成30本、4両編成12本、2両編成8本と40N改造等を受けてまだまだ活躍している。2019年、広島が完全民営化もとい115系が置き換えられていたというのに、岡山はまだまだ115系が幅を効かせている。
昔は湘南色や広島更新色(カフェオレ)などと塗装もあったが、近年ごく僅かな編成を除き末期色になった。
2015年前後は広島の115系も沢山来ていた。さらに115系も沢山いたのだが、広島の113系に置き換えられ、一部に廃車が発生している。
さらに、新潟の115系が無くなった後、岡山が唯一115系の砦となっている。
そんな中2022年、ついに岡山に所属する115系が全車40歳を達成してしまった。
…だが、ついに227系の投入が2023年に決まり、この岡山の115系も無くなる予定である。
ついに2024年2月に入り、D24編成が廃車回送され、再び廃車が発生している。
編成[編集]
115系、なので必ず生い立ちが全て同じな訳が無く、それぞれ個性を見せている。
D編成[編集]
3両編成のグループ。新潟や長野等のJR東日本115系3連とは違い、1000番台はクモハがなんと全て1500番台・1600番台の先頭改造車なのが特徴的。一部の編成は300番台が存在。
ほとんど30Nで統一されているが、一部の編成は40N改造を受けていて新車並みの改造を受けている。
D1・D6編成[編集]
この編成は数少ない40N車。二丁パンタがついているのが特徴。
D13編成[編集]
この編成は二丁パンタがついていない40N車。唯一のグループ。
非メンテナンスフリー車であるが故に、2024年に廃車。
D22~D25編成[編集]
末期色の300番台。全て延命N工事を受けていたりドアボタンが新設されていたりするが、300番台の特徴を色濃く残す貴重な編成。
2024年2月にD24編成の廃車回送を皮切りに数を減らし、このグループはD-22編成の廃車を持って2024年9月に消滅。
D26・D27編成[編集]
300番台のグループの中のうち、湘南色を保っている編成。特にこの編成に会うために岡山に行くという鉄道ファンも多い。D26編成は2022年4月に全般検査を出場しており、まだまだ活躍が期待できる。
D28~D31編成[編集]
クモハ115-1600が特徴的な編成。1600番台については後述する。
2024年10月現在2本廃車され、残り2本となっている。
D7編成[編集]
ライトがLEDに交換されている。また、2021年には「SETOUCHI TRAIN」というラッピングもされている。
上記に当てはまらないD編成[編集]
後述するが、1400番台を混成する編成もいる。大体は
Tc115-1000+M'114-1000+Mc115-1500
で統一。全て30N施工済み。
A編成[編集]
4両編成のグループ。広島のマシな車両もといお下がりの車両が集まった編成。過去には300番台もいた。
A編成は方転改造車や40N30N凹凸編成もいるが、大体形式的には綺麗に揃っている。
こちらの編成は非常にゆっくりだが廃車が進んでおり凹凸編成は2024年8月を持って消滅。
最近では113系の運用に就くことが多い。
G編成[編集]
2両編成のグループ。クモハ114は西日本お馴染みの食パン平面顔。ワンマン改造済み。
見た目は40N車だが、中身は原型という通称「偽タイプ」と呼ばれている車両。近年すべての車両が二丁パンタとなった。
K編成[編集]
広島113系B編成の転属により、消滅。中間が117系由来の3500番台なのが最大の特徴だった。クハはA編成に 組み替えられ現在も活躍している。
L編成[編集]
2000番台を組み込んだグループ。2019年に突如広島から転属し、2020年まで活躍した。主に予備用の編成だった。
形式[編集]
様々な形式がいるのがこの岡山支社115系の特徴。
1400番台[編集]
クハ115-1100を方転改造したのが特徴な形式。岡山しか存在しない貴重な形式。
1500番台[編集]
言うまでも無く先頭改造車。岡山の1000番台D編成は全部これ。
1600番台[編集]
後にJR西日本が先頭改造して誕生した形式。特にインパクトが強く、G編成と共に「115系版食パン」、「妖怪ぬらりひょん」などと呼ばれ親しまれている。
300番台[編集]
最後まで残ったのがここ、岡山である。車内は少し手を加えているが、300番台特有のシートピッチの狭さは健在。さらにクハのトイレ窓は初期窓のまま。
現在は[編集]
227系の投入で113系などと共に置き換えられている。2020年のL-15編成廃車から大きな動きが無い岡山支社だが、2024年からD-24編成から再び廃車が再開され、末期色の300番台は2024年9月を持って消滅。比較的車齢の低い1000番台ですら廃車が進行している。特に独自性が強い編成から廃車が進められている。
ただ最近では113系を115系で置き換える事態も起きており、岡山の115系はそこまでおかしな編成でなければしばらくは生き残りそうである。