劇団ヒラガナ( )
劇団ヒラガナ( )(げきだんヒラガナかっこ)とは、日本の劇団。
概要[編集]
1999年5月9日、現代表 矢代順を中心に旗揚げ。
芝居創りを自己表現の鍛練と生涯学習における最適な教材と捉え、年に約2~3回の公演をはじめとする活動を続けている。劇団主催の本公演のほか、千葉県市川市主催の市民参加型ミュージカル[1]などを上演。
2024年5月、旗揚げ25周年を迎える。
劇団名の由来は、旗揚げ団員のニックネームである、『ひなた』『らんぷ』『がす』『はなび』から一文字ずつ取ったもの。 旗揚げ団員のニックネームは、「灯り」から連想される言葉を元に名付けられている。
作風は、現代劇(ストレートプレイ)からファンタジー、オムニバス、時代劇、児童向け作品など多岐に渡る。選び抜かれた言葉と、偏りなく魅力を持つ登場人物たち、緻密な感情表現に重きを置いた脚本が特徴である。
また、旗揚げ当初より、作詞・作曲を含めた劇団オリジナル楽曲が製作されており、その楽曲数はおよそ400曲にのぼる。 オリジナルミュージカルの劇中に使用される楽曲を始めとするジャンルを問わない多彩な楽曲は、作品を構成する大きな要素となっている。
2010年、公式ロゴのデザインが変更されている。『( )』に重なる単語が〝a parenthesis〟(括弧の意)から〝kakko〟表記となった。
2019年以降、劇団公式YouTubeチャンネルにおける動画コンテンツの配信にも注力しており、2020年には同チャンネルからライブ配信公演を行った。
沿革[編集]
1999年5月、神奈川県川崎市にて旗揚げ。同年より、東京都世田谷区を中心に活動を開始。
翌2000年2月、旗揚げ公演『りんごーダンス』を上演。
2009年5月、旗揚げ10周年記念公演を最後に、活動拠点を千葉県市川市へ移す。
同年12月、初の市民参加型ミュージカル『サンタクロース☆ラビリンス』を上演。
以降、同拠点にて活動中。
特色[編集]
・幅広い年齢層の団員が在籍し、活動に取り組んでいる。団員間では年齢や演劇歴、人生経験に関わりなくコミュニケーションを取ることを目的とし、劇団内独自のニックネームを用いて呼び合う。ニックネームは、入団時に決定される。
・作品は全て映像収録され、編集を行った後にソフト化される。映像加工が施された舞台作品を『舞台映画』と称しており、単なる記録映像ではなく、繰り返し楽しめる映像作品としての工夫が凝られている。各作品のDVDや楽曲CDは劇団公式オンラインショップで発売されている。
・音響、照明、舞台造作、撮影、映像編集を初めとする公演時の技術面には、運営母体である株式会社キルトが一手に携わっており、プロのイベントスタッフによるバックアップ体制が整っている。
過去の公演[編集]
各公演名において、劇団名に続く『( )』の中には、当該作品を象徴する漢字一文字が入る。この漢字は公演作品ごとに異なり、一度使用された文字は以降の公演で使用することができない。 文字の選定は、作品に携わるプロジェクトメンバーが案を出し合い行っている。
【本公演】
■2000年
・劇団ヒラガナ(初)旗揚公演「りんごーダンス」(2月13日 、大田区民ホール・アプリコ)
・劇団ヒラガナ(秋)第2回公演「落田 登 ~おちだ のぼる~」(11月18日~19日、アール・ヴィゴ)
■2001年
・劇団ヒラガナ(多)第3回公演「プリロール プロローグ」(9月8日~9日、スタジオはるか)
■2002年
・劇団ヒラガナ(心)第4回公演「希望戦隊サンタクローム」(9月27日~29日、ウッディーシアター中目黒)
■2003年
・劇団ヒラガナ(波)第5回公演「こんばんは春日井康介です」(5月17日~18日、ART THEATER かもめ座)
・劇団ヒラガナ(縁)第6回公演「ボクシング」(12月12日~14日、銀座小劇場)
■2004年
・劇団ヒラガナ(炎)第7回公演「光秀の筆」(10月15日~17日、ウッディーシアター中目黒)
■2005年
・劇団ヒラガナ(絆)第8回公演「丘の上3番地 ~宙屋(そらや)~」(7月22日~24日、ウッディーシアター中目黒)
■2006年
・劇団ヒラガナ(光)第9回公演「魔法使いとStraySheep」(3月16日~ 19日、スタジオ・シアターSPARK-1)
・劇団ヒラガナ(傷)第10回公演「丘の上3番地 ~宙屋(そらや)あれから~」(11月17日~19日、ウッディーシアター中目黒)
■2007年
・劇団ヒラガナ(逢)第11回公演 「魔法使いとストレイシープ」(5月26日、市川市映像文化センター グリーンスタジオ)
・劇団ヒラガナ(手)第12回公演「あいこ山のジャンケンポン」(10月28日、千葉県立現代産業科学館 サイエンスドーム)
■2008年
・劇団ヒラガナ(卓)第13回公演「無所属凡人」(3月17日~4月14日、esCafe/Dining)
・劇団ヒラガナ(父)第14回公演「初恋ロボット」(6月15日、千葉県立現代産業科学館 サイエンスドーム)
・劇団ヒラガナ(灯)第15回公演 みんなDEワークショップ「不思議なウィル」(10月13日、市川市映像文化センター グリーンスタジオ)
■2009年
・劇団ヒラガナ(母)第16回公演「初恋ロボット」(1月16日、市川市役所行徳支所)
・劇団ヒラガナ(在)第17回公演 「紙隠し」(5月28日~31日、ラゾーナ川崎プラザソル)[2]
・劇団ヒラガナ(聖)第18回公演「サンタクロース☆ラビリンス」(12月23日、市川市映像文化センター グリーンスタジオ)
■2010年
・劇団ヒラガナ(友)第19回公演「初恋ロボット」(3月11日、我孫子市立我孫子第一小学校)
・劇団ヒラガナ(綴)第20回公演「ペンフレンドホリディ ~懐やすみ~」(7月23日~24日、市川市映像文化センター グリーンスタジオ)
・劇団ヒラガナ(届)第21回公演「クリスマウス★プレゼント」(12月23日~24日、市川市映像文化センター グリーンスタジオ)
■2011年
・劇団ヒラガナ(願)第22回公演「流れ星のカルテ」(2月11日、市川市映像文化センター ベルホール)
・劇団ヒラガナ(記)第23回公演「ホテルノートラプソディ」(5月20日~22日、シアターシャイン)
・劇団ヒラガナ(里)第24回公演「水溜まりホームシック」(7月23日~24日、市川市映像文化センター グリーンスタジオ)[3]
・劇団ヒラガナ(仲)第25回公演「歌え!あいこ山のジャンケンポン」(10月30日、千葉県立現代産業科学館 サイエンスドーム)[4]
・劇団ヒラガナ(星)第26回公演「スターライトナカイ」(12月23日~25日、市川市映像文化センター グリーンスタジオ)[5]
■2012年
・劇団ヒラガナ(傘)第27回公演「流れ星のカルテ」(3月11日、市川市映像文化センター グリーンスタジオ)
・劇団ヒラガナ(騙)第28回公演「しあわせの達人」(7月21日~22日、市川市映像文化センター グリーンスタジオ)
・劇団ヒラガナ(三)第29回公演「歌え!あいこ山のジャンケンポン」(11月18日、市川市男女共同参画センター 研修ホール)[6]
・劇団ヒラガナ(継)第30回公演「サンタクロース†ラビリンス アンドムーン」(12月22日~24日、市川市映像文化センター グリーンスタジオ)[7]
■2013年
・劇団ヒラガナ(迷)第31回公演「魔法使いとストレイシープ ~Apology~」(4月19日~21日、アドリブ小劇場)[8]
・劇団ヒラガナ(語)第32回公演「言音の貸屋 ~ことねのかしや~」(10月4日~6日、高田馬場ラビネスト)[9]
・劇団ヒラガナ(音)第33回公演「♪の国のドレミ姫」(12月21日~23日、市川市文学ミュージアム グリーンスタジオ)[10]
■2014年
・劇団ヒラガナ(盤)第34回公演「初恋ロボット ~Song for you~」(3月24日、行徳文化ホールI&I)
・劇団ヒラガナ(浮)第35回公演「水面の空にノアの箱舟」(9月19日~21日、テアトルBONBON)[11]
・劇団ヒラガナ(幻)第36回公演「ひとふで書きのレビー」(12月26日~27日、市川市文学ミュージアム グリーンスタジオ)[12]
■2015年
・劇団ヒラガナ(因)第37回公演「おどり場のトギ」(7月23日~26日、シアター風姿花伝)[13]
・劇団ヒラガナ(蘇)第38回公演「天空図書館 ~The sky library~」(12月19日~20日、市川市文学ミュージアム グリーンスタジオ)[14]
■2016年
・劇団ヒラガナ(焔)第39回公演「光秀の筆」(5月4日~8日、上野ストアハウス)[15]
・劇団ヒラガナ(憧)第40回公演「向かい風ハルモニア」(12月23日~25日、市川市文学ミュージアム グリーンスタジオ)[16]
■2017年
・劇団ヒラガナ(宴)第41回公演「神社yell ~ジンジャエール~」(8月11日~13日、市川市八幡市民会館 ホール)[17]
・劇団ヒラガナ(翔)第42回公演「かすみ草公園のピーターパン」(10月20日~22日、市川市文学ミュージアム グリーンスタジオ)[18]
■2018年
・劇団ヒラガナ(弱)第43回公演「獅子と鼠と歌娘 ~Shishi to Nezumi to Utamusume~」(6月28日~7月1日、西日暮里キーノート・シアター)[19]
・劇団ヒラガナ(駆)第44回公演「スターダストナカイ」(12月22日~24日、市川市文学ミュージアム グリーンスタジオ)[20]
■2019年
・劇団ヒラガナ(華)第45回公演「歩き巫女の花火」(9月12日~15日、萬劇場)【第31回池袋演劇祭参加作品】[21][22][23]
・劇団ヒラガナ(償)第46回公演「『棲-すみか-』 ~水の妖精フロマージと炎の妖精ダワルントによる恋についての赤裸々な事情~」(12月21日~22日、市川市文学ミュージアム グリーンスタジオ)[24]
■2020年
・劇団ヒラガナ(廻)第47回公演「魔法使いとストレイシープ ~penta~」(8月8日~8月10日、配信公演)
■2021年
・劇団ヒラガナ(儚)第48回公演「猛獣使いとスリーピングビューティー」(5月3日~5日、市川市文学ミュージアム ベルホール)
・劇団ヒラガナ(娯)第49回公演「虹色落花生 ~にじいろらっかせい~」(12月25日~26日、市川市文学ミュージアム グリーンスタジオ)[25]
■2022年
・劇団ヒラガナ(生)第50回公演「虹色ぴーなっつ」(7月29日~31日、市川市八幡市民会館 ホール)[26]
・劇団ヒラガナ(伝)第51回公演「映写機の向こうで。 ~脚本家・水木洋子の旋律~」(12月24日~25日、市川市文学ミュージアム グリーンスタジオ)[27]
■2023年
・劇団ヒラガナ(晒)第52回公演「奏劇集団セツナユタ最新作 ~うたかたの歌姫~ 公開オーディションの宴」(5月19日~21日、市川市文学ミュージアム ベルホール)
・劇団ヒラガナ(故)第53回公演「ニューアナログな君へ」(9月7日~10日、ウエストエンドスタジオ)[28][29]
・劇団ヒラガナ(夢)第54回公演「海七(シーナ) ~ワールド オブ ドリーム~」(12月23日~24日、市川市文学ミュージアム グリーンスタジオ)[30]
【その他の公演】
・劇団ヒラガナ( ) SideMenu「デジタル絵本紙芝居」(2008年12月25日、市川市映像文化センター グリーンスタジオ)
・劇団ヒラガナ( ) SideMenu「バレンタイン ファニー&サウジー」(2013年2月11日、市川市アイ・リンク情報コーナー)
・劇団ヒラガナ( ) SideMenu「チャックinマンホールワールド」(2013年4月29日、市川市映像文化センター ベルホール)
・劇団ヒラガナ( ) SideMenu「不思議なウィル」(2013年10月27日、市川市文学ミュージアム ベルホール)
・劇団ヒラガナ( ) SideMenu「魔女のティパーティー」(2015年5月5日、市川市文学ミュージアム グリーンスタジオ)
・劇団ヒラガナ( ) SideMenu「♪の国のライブラリー」(2018年4月22日、市川市文学ミュージアム ベルホール)
・劇団ヒラガナ( ) SideMenu「Eye's 私がエムツーに参加してみた!件」(2020年12月、配信作品)[31]
受賞歴[編集]
■2023年
・第23回特ラ機構技術賞 金賞・八幡賞(『映写機の向こうで。 ~脚本家・水木洋子の旋律~』)[32]
劇団員[編集]
旗揚げ以降、過去に在籍した団員は約110名にのぼる。
在籍中である団員の氏名と劇団内でのニックネームについては、公式ホームページに掲載されている。
スタッフ・講師[編集]
・矢代順(らんぷ)[脚本・演出・作詞・作曲]
・渡部裕美(まいな)[作曲・編曲]
・堀木康太郎(かしの)[作曲・編曲]
・木下慎慈(きのっぴ)[歌唱指導]
・伊藤洸市(たらい)[殺陣・アクション指導]
出典[編集]
- ↑ “ミュージアム・ミュージカル | 市川市公式Webサイト” (日本語). www.city.ichikawa.lg.jp (2023年12月9日). 2024年4月18日確認。
- ↑ “紙隠し | 演劇・ミュージカル等のクチコミ&チケット予約★CoRich舞台芸術!” (日本語). CoRich舞台芸術!. 2024年4月18日確認。
- ↑ “広報いちかわ 2011年(平成23年)7月2日号”. 市川市. 2024年4月18日確認。
- ↑ “広報いちかわ 2011年(平成23年)10月15日号”. 市川市. 2024年4月20日確認。
- ↑ “広報いちかわ 2011年(平成23年)12月17日号”. 市川市. 2024年4月18日確認。
- ↑ “広報いちかわ 2012年(平成24年)9月1日号”. 市川市. 2024年4月19日確認。
- ↑ “広報いちかわ 2012年(平成24年)12月15日号”. 市川市. 2024年4月18日確認。
- ↑ “魔法使いとストレイシープ~Apology~ | 演劇・ミュージカル等のクチコミ&チケット予約★CoRich舞台芸術!” (日本語). CoRich舞台芸術!. 2024年4月18日確認。
- ↑ “言音の貸屋 ~ことねのかしや~ | 演劇・ミュージカル等のクチコミ&チケット予約★CoRich舞台芸術!” (日本語). CoRich舞台芸術!. 2024年4月18日確認。
- ↑ “広報いちかわ 2013年(平成25年)12月7日号”. 市川市. 2024年4月18日確認。
- ↑ “水面の空にノアの箱舟 | 演劇・ミュージカル等のクチコミ&チケット予約★CoRich舞台芸術!” (日本語). CoRich舞台芸術!. 2024年4月18日確認。
- ↑ “広報いちかわ 2014年(平成26年)12月20日号”. 市川市. 2024年4月19日確認。
- ↑ “おどり場のトギ | 演劇・ミュージカル等のクチコミ&チケット予約★CoRich舞台芸術!” (日本語). CoRich舞台芸術!. 2024年4月18日確認。
- ↑ “広報いちかわ 2015年(平成27年)12月5日号”. 市川市. 2024年4月19日確認。
- ↑ “光秀の筆 | 演劇・ミュージカル等のクチコミ&チケット予約★CoRich舞台芸術!” (日本語). CoRich舞台芸術!. 2024年4月18日確認。
- ↑ “広報いちかわ 2016年(平成28年)12月3日号”. 市川市. 2024年4月19日確認。
- ↑ “神社yell | 演劇・ミュージカル等のクチコミ&チケット予約★CoRich舞台芸術!” (日本語). CoRich舞台芸術!. 2024年4月18日確認。
- ↑ “広報いちかわ 2017年(平成29年)10月7日号”. 市川市. 2024年4月19日確認。
- ↑ “獅子と鼠と歌娘 ~Shishi to Nezumi to Utamusume~ | 演劇・ミュージカル等のクチコミ&チケット予約★CoRich舞台芸術!” (日本語). CoRich舞台芸術!. 2024年4月18日確認。
- ↑ “広報いちかわ 2018年(平成30年)12月1日号”. 市川市. 2024年4月19日確認。
- ↑ “歩き巫女の花火 | 池袋演劇祭” (日本語). 池袋演劇祭. 2024年4月18日確認。
- ↑ “歩き巫女の花火 | 演劇・ミュージカル等のクチコミ&チケット予約★CoRich舞台芸術!” (日本語). CoRich舞台芸術!. 2024年4月18日確認。
- ↑ “劇団ヒラガナ(華)『歩き巫女の花火― あるきみこのはなび ―』第31回池袋演劇祭参加作品” (日本語). ぴあ. 2024年4月21日確認。
- ↑ “広報いちかわ 2019年(令和元年)12月7日号”. 市川市. 2024年4月19日確認。
- ↑ (日本語) 【市川市文学ミュージアム】ミュージアム☆ミュージカル2021「虹色落花生~にじいろらっかせい~」 2024年4月18日閲覧。
- ↑ “虹色ぴーなっつ | 演劇・ミュージカル等のクチコミ&チケット予約★CoRich舞台芸術!” (日本語). CoRich舞台芸術!. 2024年4月18日確認。
- ↑ “広報いちかわ 2022年(令和4年)12月17日号”. 市川市. 2024年4月19日確認。
- ↑ “ニューアナログな君へ | 演劇・ミュージカル等のクチコミ&チケット予約★CoRich舞台芸術!” (日本語). CoRich舞台芸術!. 2024年4月18日確認。
- ↑ “劇団ヒラガナ(故)第53回公演「ニューアナログな君へ」” (日本語). LivePocket-Ticket-. 2024年4月18日確認。
- ↑ “広報いちかわ 2023年(令和5年)12月2日号”. 市川市. 2024年4月19日確認。
- ↑ “過去の公演 | 市川市公式Webサイト” (日本語). www.city.ichikawa.lg.jp. 2024年4月19日確認。
- ↑ “特ラ機構レポート No.193.pdf”. https://radiomic.org/.+2024年4月18日確認。
外部リンク[編集]
・公式X