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なろう系(-けい)とは、主に小説家になろう(以下「なろう」)に投稿された作品の中での一部の作品の総称である。
概要[編集]
「なろう系」と呼ばれる作品の多くはその名の通り、「なろう」で掲載されていたものであるが、その中でもテンプレ的展開であるものを指す。 テンプレ的展開とは、以下のようなものをいう。
- 主人公は何らかの理由(多くは交通事故)によって死に、剣と魔法の世界という典型的なファンタジー世界に転生する、または死なずに転移する
- 初めの主人公の知名度は低く、周りからも見下されている
- 最序盤(多くの場合、死んだとき)で主人公が、いわゆる「チート」と呼ばれる、他のキャラクターにはない力を手に入れる
- 主人公以上の力を持つキャラクターはたとえ敵であっても存在せず、そのため主人公は全ての戦いに勝つ
- 主人公は複数人の女性キャラクターと仲良くなり、いわゆる「ハーレム」と呼ばれる女性に囲まれた状態になる
- 周りは主人公の力を高く評価しているが、主人公自身は自分の力を過小評価している。恐らく、謙虚なイメージを作り出そうとしているものと思われる
- 同様に、主人公は「面倒ごとに巻き込まれたくない、だから目立ちたくない」という理由で力を使わないように見える。だが実際は使っている
- タイトルが長ったらしく、説明的である
- 主人公はたとえ国王が相手でも、敬語を使うシーンは少ない
- いわゆる「文章力」が低く、同じ表現が短い間に複数回使われていたり、誤字・脱字・衍字が目立ったりする
以上のような作品が「なろう」には大量数投稿されており、これを揶揄した言い方が「なろう系」である。よって、この呼び方は蔑称ともとれるため、注意が必要である。
原因[編集]
「なろう」では、ユーザーは自由に作品を投稿できる。このとき、ユーザーたちは創作活動における初心者であり、自分が過去に読んだ作品(ここでは、剣と魔法の世界で主人公が戦う小説など)を模倣しようとする。その時、彼らは元となった小説の言わば