全焼(ぜんしょう)とは、火事により建物の7割から8割以上が焼失している場合のことを言う。よく「火災保険で柱1本でも残っているならば、全焼扱いにならないので火災保険が下りることはない」などといわれるが、これは誤りである。建物の全焼の基準は、経済的全損かどうかにより決定される。これは焼けた建物を修復する費用よりも、新たに建て直すほうが経済的に安く上がるという考え方を取り入れたもので、例え柱や壁が残っていても、損害が建物の7割(大体は7割だが、火災保険の契約によっては8割の場合もあるので事前確認が重要)以上になると、全焼と認定されることになる。