人間が犬を噛む
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人間が犬を噛むとは、西洋に伝わる慣用表現である。略さずにいうと「犬が人間を噛んでもニュースにならないが、人間が犬を噛んだらニュースになる」。日本でも報道業界などで時折口にされる。
誰が残した言葉なのか、はっきりした由来は分かっていない。
文学作品での用例[編集]
- アメリカの小説家ジェシー・L・ウィリアムズが1899年に発表した『老記者』(短編集『盗まれたストーリー』所収)には、次のようなセリフが登場する。
「犬が人を噛む」──これはストーリーだ。「人が犬を噛む」──こっちはいいストーリーだ
- アメリカの推理小説家エラリー・クイーンは、1939年に『人間が犬を噛む』(原題:Man Bites Dog)というタイトルの短編を発表している。
- アメリカの推理小説家エドワード・D・ホックが1975年に発表した短編『真鍮の文字を盗め』では、怪盗ニックと新聞記者見習いの女性シンディーの会話中で使われている。
「また会ったね。ネタ集めかい?」
「そうよ。人間が犬を噛んだりするような話をね」彼女は目の前から髪を払いのけた。