京都・亀岡市遊歩道女性殺害事件

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京都・亀岡市遊歩道女性殺害事件(きょうと かめおかしゆうほどうじょせいさつがいじけん)は、2013年9月に京都府亀岡市で女性が殺害された事件。

概要[編集]

2013年9月14日午後8時50分頃、京都府亀岡市追分町馬場通の南郷公園の遊歩道で、女性Yがうつぶせに倒れているのを見た通行人の男性が通報して、死亡しているのが発見された[1]。腕に手提げかばんをかけたまま倒れていた。かばんの中には財布や封筒に入った店のお金数万円が残されており、携帯電話もすぐ近くに落ちていた。

警察は、遺体の状況から殺人事件として捜査。首には刃物のようなもので刺された傷が残されており、首以外には目立った傷はなかった。司法解剖の結果、死因は出血性ショック死と判明。遺体近くには、Yのバイクも見つかっている。Yは通勤にバイクを使っていて、普段から勤務先の眼鏡店の裏側の遊歩道に止めていた。また、着衣に乱れはなく、血痕跡からも暴れた跡が見られないなど、抵抗した後はなかったため、勤務先からバイクで帰宅しようとしていた矢先に襲われて絶命。午後7時半頃に、眼鏡店を出るYの姿が近くの店の防犯カメラで確認されたことで、死亡推定時刻は、午後7時40分から午後8時40分ごろとされた[2]。凶器とみられる刃物は見つかっていない。

捜査経過[編集]

9月19日、京都府警亀岡署捜査本部は、出頭してきたYの知人男性Aを殺人容疑で逮捕した[3]。Aは、「背後から押し倒して首をナイフで刺して殺した」と容疑を認めている。Aは、殺害動機に「交際を巡るトラブルがあった」と供述している。2013年10月10日、京都地検は殺人罪で男性Aを起訴した。

Aは、Yの勤める眼鏡店と同じ系列の眼鏡店店長でAとは2012年8月頃まで交際関係にあった。現場周辺の防犯カメラには、殺害されたと思われる時間帯にAの姿が確認されている。Aが、Yの告別式に参加していた。Yの勤務先の眼鏡店とAの勤務先の眼鏡店は数百メートルしか離れておらず、Yの生活パターンを知っていたAが退社時刻に合わせて現場に向かったとみみられている。

裁判経過[編集]

2014年3月20日、京都地裁(樋口裕晃裁判長)は、懲役15年(求刑懲役17年)の有罪判決を言い渡した[4]。判決では、指紋がつかないように手袋を二重につけてたことや、ハンマーで殴った後に刃物で刺していることなどから、「用意周到に計画・準備された犯行」だとして、悪質なものだとした。Aが犯行動機として挙げていた「復縁の望みが絶たれた喪失感」や「同僚の悪口」についても、殺人を正当化できるものではないと断じた。

脚注[編集]