五嶋みどり

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五嶋 みどり(ごとう みどり、英:Midori、Gotō Midori、1971年10月25日 - )は、バイオリニストである。日本生まれのアメリカ人である。現代のトップ・バイオリニストの一人と言われる。線が太い雄大な演奏であり、ダイナミックレンジが広く、美しい音色が特徴である。

海外では “Midori” として知られる。これは両親の離婚を機に、父方の姓を省略したためである。

経歴[編集]

1971年10月25日、大阪に生まれる。母の五嶋節はプロのバイオリニストであった。2歳の時、五嶋節が2日前に練習していたバッハのコンチェルトを2日後に正確に口ずさんだことから、その才能に気づく。3歳で六分の一バイオリンを与えられる。

6歳の時、大阪でパガニーニのカプリースを演奏する。1980年時(8歳)、五嶋みどりは演奏を録音したカセットを『ジュリアード音楽院』のドロシー・ディレイ教授に送り、入学オーディションに招かれた。 1982年、10歳で渡米し、ジュリアード音楽院初等部で学ぶ。 同年12月31日、11歳でズービン・メータ指揮ニューヨーク・フィルハーモニーとパガニーニ『バイオリン協奏曲第1番』で共演し、コンサートにデビューする。

1986年7月、14歳でバーンスタイン・ボストン交響楽団と共演したタングルウッド音楽祭でセレナードを演奏中にヴァイオリンのE線が二度切れるアクシデントが起きる。翌日の新聞は「14歳の少女、タングルウッドを3挺のバイオリンで征服」と見出しが出て、有名となった[1]

1988年2月25日には過去最年少で『芸術選奨新人賞』を受賞(バイオリン演奏「「五嶋みどりリサイタル」昭和62年/1987年6月、7月・イイノホール他4会場」)[2]

2000年、ニューヨーク大学ガラティン・スクール・オブ・インディビジュアライズド・スタディーを優等の成績で卒業する。心理学とジェンダー・スタディーを専攻した。心理学では修士号を取得する[3]

2001年には『エイヴリー・フィッシャー賞』を受賞[4]

2004年には南カリフォルニア大学ソーントン音楽学校の教授に就任した。2007年より弦楽学部主任教授[5]

2007年9月より国連平和大使。

2011年4月1日、相愛大学の客員教授に就任する。集中レッスンやヴァイオリン特別講座を行う[6][7]

第56回グラミー賞(2014年1月27日発表)で、五嶋みどり/NDR北ドイツ放送交響楽団/エッシェンバッハ指揮のCDアルバム「ヒンデミット作品集」(ヒンデミット:ヴァイオリン協奏曲(1939年)を含む)が最優秀クラシック・コンペンディアム賞を受賞した[8]。五嶋みどりは私の尊敬する芸術家の一人がヒンデミットであり、今後、演奏される機会が増え、彼の作品や人間性に対する理解が深まることを願っていると語る。


使用楽器[編集]

  • グァルネリ・デル・ジェス( 1734年製) - ブロニスラフ・フーベルマンが使用していた。

公式ページ[編集]

http://gwww.gotomidori.com/japan

参考文献・注釈[編集]

  1. GIRL, 14, CONQUERS TANGLEWOOD WITH 3 VIOLINSNew York Times、1986年7月28日
  2. 文部科学大臣新人賞(音楽部門)
  3. 五嶋みどりさん/バイオリニストLight Houseロサンゼルス、2011年1月16日
  4. Midori wins Avery Fisher PrizeJapan Times、2001年10月24日
  5. Midori GotoUSC Thornton School of Music
  6. 五嶋みどり客員教授集中レッスン相愛大学、2013年06月18日
  7. 教員紹介相愛大学、2019年2月7日閲覧
  8. Midori featured on GRAMMY-winning album