ユノー (小惑星)
概要[編集]
小惑星(3)ユノー(Juno)は、公転周期4.36年で太陽の周りを回る小惑星の1つである。 1804年9月1日にハーディングが発見し、ローマ神話の女神ユーノーにちなんで命名された。 ローマ神話に由来する名前はラテン語読みであることから、「ユノー」が正しい呼び方で、「ジュノー」は英語読みである。 人工天体の名前は製作者に決定権があるため、アメリカの人工天体は原則英語読みとなり、従ってアメリカの木星探査機Junoは、英語読みの「ジュノー」である。
1958年2月19日にスウェーデンのマルメで世界初の小惑星による恒星の掩蔽となる、ユノーによるBD+6゜808の掩蔽が眼視的に観測されたとされてきたが、現在の計算によれば、掩蔽帯ははるか北を通ったはずであり、この観測は誤りで、世界初は1961年10月2日にインドのウッタルプラデッシュ州立天文台で光電的に観測されたパラスによるBD-5゜5863の掩蔽と考えられている。
命名文[編集]
(3) Juno
Discovered on 1804-09-01 by K. Harding at Lilienthal
Named after the queen of all the gods, daughter of Saturn and Rhea, wife of Jupiter, mother of Mars, Hebe, Lucina and Vulcan, sister of Ceres.
軌道要素[編集]
元期 = 2022年8月9日 (JD 2459600.5)
軌道長半径 = 2.6704222 天文単位
近日点距離 = 1.9847245 天文単位
遠日点距離 = 3.356 天文単位
離心率 = 0.2567750
公転周期 = 4.36 年
軌道傾斜角 = 12.99223 度
昇交点黄経 = 169.84591 度
近日点引数 = 247.80396 度
平均近点角 = 306.62243 度
絶対等級 = 5.13
出典[編集]
- "Dictiobary of Minor Planet Names", (L. D. Schmadel)
- 「ギリシア・ローマ神話辞典」
- 「天文・宇宙の辞典」