マリンフォード頂上戦争

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マリンフォード頂上戦争
戦争: マリンフォード頂上戦争
年月日:  (本編時系列から)2年前
場所: マリンフォード(旧海軍本部所在地)
結果: 世界政府の勝利
交戦勢力
世界政府海軍
王下七武海
白ひげ海賊団
モンキー・D・ルフィ及びインペルダウン脱獄囚
指揮官
センゴク
クザン
サカズキ
ボルサリーノ
エドワード・ニューゲート
モンキー・D・ルフィ
戦力
>100,000 >50,000
損害
海軍本部の全壊
海兵の戦死、負傷
船長・幹部・船員の戦死、負傷

マリンフォード頂上戦争(-ちょうじょうせんそう)とは、ONE PIECEの戦いの一つである。総勢15万を超える大軍が一同に集い、大海賊時代が始まって以来最大の会戦となった。戦争とは呼ばれるものの、その割に作中時間では半日も経過していない。が、突っ込んではいけない。

この戦いで白ひげ海賊団はポートガス・D・エースの解放に失敗し、さらに船長エドワード・ニューゲートも戦死するなどの損害を被り、後の失墜を招いた。海軍は白ひげ海賊団に多くの損害を与えることには成功したものの、戦後の黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)の台頭、さらにはニューゲートの遺言により新・大海賊時代を招くまでに至った。

マリンフォード頂上決戦とも。

概要[編集]

2年前、当時の海軍本部であるマリンフォードで発生した、海軍本部及び王下七武海と白ひげ海賊団(傘下を含める)及びインペルダウン脱獄囚の間で発生した大規模戦闘である。終盤には、黒ひげ海賊団や赤髪海賊団も姿を現すなど、本作でかつてない大乱戦で、現在作中で判明している戦いの中でも最も大規模な戦いである。

10年を超える長期に渡る連載の中で初めて主要キャラに死者が発生した戦いとして有名である。

頂上決戦までの経緯[編集]

元白ひげ海賊団2番隊隊員のティーチによる、サッチ殺害事件より全ては始まる。ティーチはヤミヤミの実を見つけた4番隊隊長サッチを殺害して強奪。その時に「悪魔の実は発見者が食べてよい」、「仲間殺しはタブー」という白ひげ海賊団の掟を二つ冒し、海賊団を抜けた。

この行動に、2番隊隊長であったポートガス・D・エースは責任を感じ、ニューゲートや他の隊長達が止めるのも聞かずティーチを追って海に飛び出した。その道中、アラバスタ王国でルフィ及び彼が率いる麦わらの一味と会っている。

捜索を続けた結果、偉大なる航路バナロ島にて黒ひげ海賊団を見つけ、ティーチに戦いを挑んだが敗北、身柄を海軍に引き渡され、ティーチの七武海入りの出しにされてしまった。

カイドウも参戦しようとしたが、赤髪海賊団に阻まれ断念した。

ルフィのインペルダウン突入[編集]

その後、天竜人襲撃事件以降目をくらましていたルフィがエース救出のため七武海・ボア・ハンコックの手によりインペルダウンに進侵入。その後、東の海時代に交戦経験のあるバギー、及び元バロックワークスのMr.3ことギャルティーノと合流。そしてLEVEL 3ではギャルティーノと同じく元バロックワークスのMr.2ことボン・クレーとも合流した。

しかし、看守長マゼランとの戦いでルフィは瀕死の重傷を負い、LEVEL 5.5にあるカマバッカ王国でエンポリオ・イワンコフの治療を受ける。ルフィは治療後、エース救出のためLEVEL6へ向かう。この時、イワンコフらは先に上へと上がることとなる。しかし、エースとすれ違い、救出には失敗する。

そこで、海軍出動命令に従わず投獄された七武海、ジンベエと出会う。エースと懇願だったジンベエは、共にエース救出へ手を貸すこととなる。

経過[編集]

漫画話数 アニメ話数 公開処刑までの時刻 出来事 備考
525話 422話 -33 ルフィ、インペルダウン突入
538話 438話 ルフィ、LEVEL5.5へ
549話 451話 ルフィら242名、インペルダウン脱出
573話 483話 エース、戦死(絶命は漫画574話)
576話 484話 ニューゲート、戦死
580話 489話 シャンクスの登場、終戦

主要メンバー[編集]

いずれも戦争当時の肩書き・懸賞金。

海軍[編集]

王下七武海[編集]

白ひげ海賊団[編集]

ルフィ・インペルダウン脱獄囚[編集]

黒ひげ海賊団[編集]

赤髪海賊団[編集]

終盤に登場し、センゴクに終戦を提案したが直接戦闘は一切行っていない。

戦後[編集]

全体[編集]

白ひげ海賊団の壊滅は世界を動かした。かつてニューゲートの勢力圏であった場所には、茶ひげを始めとした海賊団が台頭。再び世界が揺らぐこととなった。

白ひげ海賊団[編集]

船長と2番隊隊長を失った白ひげ海賊団は、1番隊隊長のマルコを中心に勢力を再構築するが、主要メンバー2人を失った代償は大きく、生前ニューゲートが受け持っていた「ナワバリ」をほとんど失陥してしまった。

海軍本部[編集]

エースの公開処刑、という当初の目的は失敗に終わったが、結果的に三大将の尽力もあり、エース及び白ひげを死に至らしめることに成功する。しかし、白ひげの死力を尽くした戦いで海軍本部は破壊され、要殺害メンバーに掲げていたルフィを白ひげ海賊団残党および協力者達に阻まれて取り逃がした。

なお、白ひげ本人を倒すのも黒ひげ達に先んじられ、これが結果として「グラグラの実」を黒ひげに吸収されることになる。これをもって作中では「白ひげの脅威は終わっていない」としている。

戦後、海軍本部は新世界に移転した。

また、この戦いを以ってセンゴク元帥は勇退したが、次期元帥を巡って「赤犬」サカズキと「青雉」クザンによるパンクハザードでの元帥争奪戦が起きた。この戦いは10日間にも亘る長期戦であったが、結局サカズキが勝利し、クザンは海軍を退いた。

また、この戦いの直後にゲッコー・モリアが突如消息を絶った。

黒ひげ海賊団[編集]

頂上戦争で最も名をあげ、利益を得た海賊団でもある。戦争の元々の原因はティーチにあり、全ての勢力が彼の掌の上で転がっていたと言っても過言ではない。得た地位を巧みに利用してインペルダウンでの戦力大量収集(レベル6の囚人複数+副看守長)に加え、独自の技術で白ひげからグラグラの実を奪取することに成功した。

その後は四皇:赤髪海賊団の登場でそれ以上の戦果を出すことはできなかったが、戦後は巨大勢力として君臨し、白ひげ海賊団にとって変わる形で四皇の一角に君臨。ドレスローザ編では「十人の巨漢船長」として 下のバージェスが登場しており、白ひげ海賊団に近い勢力になった。

インペルダウン脱獄囚[編集]

それぞれが生き残り、中でも脱獄囚の大半を連れたバギーは七武海の一角をつとめるまでになった。

モンキー・D・ルフィ[編集]

元七武海のジンベエの手により脱出に成功したが、義兄エースを失い、悲しみに暮れた。その中で、ジンベエの手によりなんとか回復に成功し、その後の2年間の修行へと繋がる。

余談[編集]

この作中における主要キャラの死亡は当時読者に衝撃を与え、この話があった後に行われた公式イベント会場で追悼会場が組まれる程であった。特に作中でも登場当初から人気の高かったエースの死亡が与えた衝撃は大きく、死亡した後も復活説が唱えられ論争になる程であった。また、戦争のきっかけを作りニューゲートに致命傷を負わせた海賊"黒ひげ"ことティーチや、エースを殺害した海軍大将"赤犬”ことサカズキの2人は本作を代表するヒール役として多くの読者の記憶に焼き付いた。特にサカズキは、戦争編が初の本格登場であったにも関わらず、戦場で他の海兵達を遥かに上回る活躍を見せたため、今や三大将はおろか海軍を代表するキャラクターの1人となっている。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. 但し、戦争中でルフィを庇った場面あり。
  2. 公開処刑される側であった

関連項目[編集]