マスタードガスは、毒ガス兵器の一種。化学式はC4H8Cl2S。純粋な物は無色無臭だが、工業製品は褐色でカラシ臭がすることからマスタードガスと呼ばれていて、第一次世界大戦でドイツ軍がイープルの戦い使用したことでイペリットとも呼ばれている。
融点13~14℃、沸点は215~217℃。沸点は水に溶けづらく、有機溶媒に溶ける。タンパク質やDNAと化学反応を起こして毒性を発揮し[1][2]遅効性で持続的な毒性があり、皮膚や内臓に強いびらん性[3]を持つ。
- ↑ 発癌性もある
- ↑ 後に癌の増殖を抑える効果が発見され、抗癌剤の開発が始まった。
- ↑ 体組織が崩れて傷つくこと