マスターズマンション

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マスターズマンションは、シニア向け分譲マンションの呼称。

長寿社会を迎え、高齢者が長い高齢期を過ごすための住宅や施設の整備が進んでいるが、マスターズマンションもその一形態である。

高齢者向けの住宅・施設の比較
対象 権利関係 生活スタイル 広さ・機能等
マスターズマンション 入居制限なし 所有権 各々の自由 約50㎡。キッチン・風呂等があり自立生活可能
有料老人ホーム 原則、要介護者のみ 利用権 食事時間や外出に制限あり 15~20㎡。トイレ・洗面設備程度
老人保健施設 要介護者のみ 利用権 食事時間や外出に制限あり 7~15㎡。洗面設備程度
サービス付き高齢者住宅 原則、要介護者のみ 賃借権 各々の自由 18~25㎡。キッチン・風呂が共用の場合あり

上表のような違いから、マスターズマンションは健常高齢者が若いうちから住み替えるための住宅という特徴を持つ。

従って、老人介護施設というよりも、大浴場・レストラン・娯楽室、サークル活動の支援、医療機関・介護事業者との提携サポート、日常の軽い手助けなどを行うコンシェルジュサービスなど、高齢者向けの設備・サービスがある分譲マンションと捉えることもできる。

当初、「マスターズマンション」は高齢者向け分譲マンションのブランド名称であったが、普及が進むにつれて、ファミリーマンション、リゾートマンションなどと同様、マンションのカテゴリーの一つとして認識されるようになってきている。

代表的なブランドに、ハイネスコーポレーションが展開する「中楽坊」(ちゅうらくぼう)、フージャースケアデザインの「デュオセーヌ」がある。

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