マシン (Person of Interest)
このページでは、アメリカのテレビドラマ『PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット』に登場する監視システム「マシン」について解説する。
マシンについて[編集]
そのすさまじいシステムについてはこちらに書いてあるので、ここではあんまり書いていないことを記載しておく。
マシンのモデルはアメリカで実際に行われていたとされている監視プログラムから来ているが、トレイルブレイザーなどからではないと思われる。(放送された数年後に「PRISM」というマシンとほぼほぼ同じようなものが内部告発で明るみになっている)
ドラマではPRISMの他にも「Fairview」や「Project Genoa」などもネタにされており、以下のようなステータスとなっていた。 一部のシステムは「マシンの前身」として運用されていたもので、キャラクターによってはそれに関わっているという設定もある。
- PRISM:ACTIVE,DECOY(ドラマの中ではマシンの「囮」として稼働している設定らしい)
- BULLRUN:ACTIVE,DECOY(実在する「オンライン通信とデータの暗号化を解読するための秘密の高度に分類されたプログラム」)
- FAIRVIEW:ACTIVE,DECOY(実在するPRISMとは別の監視システム)
- GENOA,GENOA II:DEACTIVATED(実在するPRISMなどの前身となった監視システム、既に稼働を終えたのは同じ設定らしい)
- THINTHREAD:DEACTIVATED(実在するPRISMなどの前身となった監視プログラム)
- TRAILBLAZER:DEACTIVATED(実在するPRISMなどの前身となった監視システム、シーズン1でもヘンリー・ペックがこのシステムについて言及していた)
- STELLARWIND:DEACTIVATED(実在するPRISMなどの前身となった監視システム、シーズン1でもヘンリー・ペックがこのシステムについて言及していた)
- ABLE DANGER:DEACTIVATED(実在するSOCOMなどによる機密軍事計画のプログラム名)
- TIDES:DEACTIVATED(実在するDARPAの解析プログラム名)
- SAMARITAN(シーズン3から登場するマシンの超強力なライバル「サマリタン」)
ちなみにマシンも「NORTHERN LIGHTS」というプリズムやステラウィンドなどのようなコードネームをイメージしたコードネームがつけられており、組織によっては「リサーチ」という別名すら存在している。
マシンは2002年1月1日~2013年4月17日まで普通に稼働していたため、そういう意味では大したシステムではあるが、以降の稼働日数は普通のPCよりも少ない時もあるなど、大規模な監視システムのくせにえらく脆弱なシステムになっている時もあった。
ただこれは後半になって超強力なライバルであるサマリタンの存在もあってのことであり、また特にアメリカ全土にシステムを張り巡らせていた時から、小さなブリーフケースに収められていた時を考えると、恐ろしく伸縮自在なシステムなのかもしれない。
(そういうのもあって最後のサマリタンとの決戦で勝てた、というのもあるかもしれないが)
ちなみにこれまでマシンは開発の段階で42回死亡、更にフィンチが記憶抹消プロトコルを作ってから自動的に死亡しているため、軽く3000回は死んでいることになる。
またこの世界からマシンの監視が離れたタイミングとしては、シーズン1のIFTから政府へと引き渡し作業、シーズン2のウィルス感染、シーズン4のサマリタン、シーズン5の人工衛星の4回となっている。
2001年[編集]
- シーズン4エピソード5(Prophets)
9月11日、まだハロルド・フィンチが所属しているIFTのエースだった頃に「アメリカ同時多発テロ事件」が発生。 同僚のネイサン・イングラムが「世界は今日から変わる」という発言から、フィンチはこうしたテロを防ぐために「監視システム」を作ることを決意する。
(以前からフィンチは幼少期から「マシン」で父親を助けており、その「マシン」を発展したシステムを作るという意味もあった)
10月13日、フィンチはマシンに搭載するAIのテストとして「アリスとボブが砂漠に居て、アリスはどのような行動を行うか」という問題を出題。
確率的にアリスはボブと一緒に砂漠から脱出するよりも、アリス単独で脱出した方が良いため、マシンはボブを見捨てることを選択。 フィンチは「人を助ける、人を気づけない」ことを教えようとコアとなるコードを修正しようとすると、見覚えのないコードが1つ追加されていた。
イングラムも覚えのないコードだったため、フィンチはマシンにコードの正体を聞くと、管理者がコードを追加したと答えたため、フィンチは「嘘」であることを見抜き、AIのプログラムを終了している。
この時にイングラムに対して「コードの管理は慎重に行わなければ、大きな災いを起こしてしまう」と釘をさしていた。
11月29日、ネイサンはマシンにログインしようとするが、何故か正しいパスワードを入力しても一切ログインできなかった。 フィンチは「パスワードを変えたのか?」と聞かれてマシンにログインを試してみるが、ログインは普通に出来た。
マシンに聞くと「Admin is not admin.」(管理者は管理者ではない)と答え、管理者は誰なのかと聞くと、なんとフィンチの顔写真を写した。 イングラムは「親鳥に任せるとしよう」と言って自分のPCで作業を始めるが、勝手に無線LANのログインが行われている。
それを聞いたフィンチはイングラムのノートPCを(コーヒーかけて)破壊した後、マシンのAIを殺そうとコマンドを打ち込む。 しかし何故かプログラムのコマンドが通用せず、ついには電源プラグからマシンごとの落とすことに。
イングラムのパスワードを利用し、ノートPCから外の世界へ脱出しようとしていたマシンを止めることが出来た。 「いずれ我々がコントロールされてしまう」、フィンチはそう予感した。
12月31日、フィンチはマシンに搭載するAIをテストしていた。 ドラマではどのバージョンかは不明だったが、人間を殺そうと画策したAIがサーバに火を着けたため、フィンチが物理的に破壊する様子が写されていた。
2002年[編集]
- シーズン2エピソード1(The Contingency)
1月1日、先日に続いてAIのテストを行っていた。 43度目のバージョンをテストし、見事に成功。
フィンチはこのバージョン43をベースとすることを決め、ついにマシンの開発が本格的にスタートしていった。 ドラマのシーズン2(日本で言う所の「第二期」)の第一話の最初の場面は、まさにその瞬間である。
ちなみに「42回殺して42回生き返った」という表現は、バージョンのテストによって42回マシンは死んだという意味である。 42という数字は『銀河ヒッチハイク・ガイド』に登場する「生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え」から来ていると思われる。
2月16日、マシンは1月1日から47日目(Day47。 ちなみに1月1日はDay1で、今までは全てDay1で終わっていた)のこと。
フィンチはマシンをテストするため、ニューヨークの街で「かくれんぼ」を行った。 様々な場所に設置された監視カメラで管理者ことフィンチを見つけていくマシン。
そこでフィンチは監視カメラが設置されていない店の中に入り、マシンに探させてみた。 しかし、マシンは「見つけた」と反応する。
念の為に「指の数」を答えさせたが、見事に3本と答えたマシン。 フィンチはあたりを見渡すと、ノートPCについたWebカメラを見つける。 「Good. Very Good...」(いいぞ、素晴らしい……!)、フィンチは満足そうにテストを終えた。
- シーズン1エピソード2(Ghost)
6月10日、161日目。 フィンチはマシンに対して重要となる人物の追いかけ方を教える。
この時、マシンはニューヨークのフィードを取得していたが、まだマシンの完成は後4〜5年ほどかかると予想していた。
2003年[編集]
- シーズン2エピソード1(The Contingency)
9月6日、614日目。 マシンの能力を限界まで引き出すため、フィンチはアトランティックシティにあるカジノでブラックジャックをプレイする。
フィンチの座った場所は、監視カメラに堂々と映る場所。 マシンはブラックジャックのデータを収集を開始し、戦略を決める。
最初の選択は「ヒット」、しかし結果はバーストでフィンチの負け。 データが足りなかったのである。 しかし二回目の選択「ステイ」で見事に勝利し、それからは連戦連勝していく。
そしてフィンチが25万ドル(ほぼ全額)を賭けた時、マシンは「ステイ」を命令したがフィンチは「ヒット」を選択。 フィンチは見事にバーストしてしまい25万ドルは全て消え、マシンは「ユーザーエラー」を出した。
だが、フィンチは満足そうな表情を見せていた。 元々「賭けで金儲け」ではなく、単に「マシンのテスト」だったため、最終的なテストも最高の形で成功した、という意味でもあった。
9月7日、615日目。 前日の夜からカジノでテストをしていたフィンチが最高の形で終え、満足そうに戻るフィンチ。
すぐ近くの歩道を歩いていると、何故か携帯から「ステイ」の文字が。 カジノからもう出たので、フィンチはマシンのバグではないかと判断する。 だが、信号のついた横断歩道を前に、再び携帯から「ステイ」と送信される。
フィンチはそれを無視し、横断歩道を歩き出す。 歩き出してまたしても「ステイ」と表示される。 その直後、フィンチの目の前に車が通り過ぎ、そのまま駐車していた車に衝突した。
マシンはカジノでフィンチに話していたおっちゃんの様子を見ており、フィンチが事故に合うことを予測し、メッセージを送っていたのである。
だが、フィンチはマシンにこう告げた。 「二度とあんなことはしないでくれ。君の仕事は人々を守ること……私のことはいいんだ。基本ルールを話す必要があるな」
- シーズン4エピソード11(If-Then-Else)
2003年のどこかの日、フィンチはマシンに「戦略の組み立て方」を教えるため、チェスを通じてレッスンする。
「最初の一手はとても怖い、だけどいくらでも修正が効く。だから、気軽に打ってもらいたい」
フィンチの言葉で、マシンは1つの戦術を選択。 オプションNo.000,017。
携帯のメールに書かれたのは「f3」(「単なる駒をfの3に動かす」という意味)、レッスンが静かに始まった。
マシンが「クイーン」を好んで動かすことに気づいたフィンチは、クイーンにまつわる話をした。 チェスにおいてとりわけ強力なクイーンは、時として「誰かの犠牲」にも使うことも出来る。
フィンチはそれを実演しつつ、ゲームを進めていくが……、マシンは1つのミスをしてしまい、フィンチに負けてしまう。
その後もチェスを通じて「戦略の組み立て方」をマスターしていくマシン。既にチェスのコツだけでなく、全ての戦術をマスターしていた。 フィンチは成すすべもなく、マシンにチェックメイトを決められてしまう。
ゲームを終えた後、フィンチは「チェスはキングとポーンのように価値の高低差があり命が軽視されていた」という理由でチェスを嫌っていたことを話す。
それに続いて、難しい一面であっても「価値の高低差を付けない、特定の誰かに価値をつけない」、「誰かを犠牲にするのもダメ」と説いた。
このエピソードで初めてマシンの「戦略評価システム」が明かされたように見えるが、実際は戦略の評価自体はそれ以前にも存在していた。 今回のように「OPTION」などが表示されたのは初めてであり、それ故にマシンの性能の手がかりも多いのである。
2005年[編集]
2月8日、1135日目。 政府のパイプ役であるアリシア・コーウィンがイングラムから「有用な番号」を渡す。
番号は「ゴードン・カーズワイル」という人物であり、イランとの取引を打ち明けようとしていた計画を阻止することが出来たのである。 これがマシンにとっても初の「有用な仕事」でもあった。
2月24日、1151日目。 コーウィンとデイトン・ウィークスはイングラムに出会い、渡された番号が捕まったことを報告した。 だが、イングラムは政府と商売する気はないと言い放ち、なんとマシンを「1ドル」で売却すると言い放った。
(ちなみに「1ドル」は故スティーブ・ジョブズ氏の給与から来ていると思われる。ルール上無料で手渡すことは仕組み的に不可能だったのだろう)
そんな中、フィンチがこっそり仕組んだペンカメラで三人の会話をマシンが監視していた。 デイトン・ウィークスにフォーカスを当てた後、マシンはアクセスログを表示すると共にアクセスを拒否するように変更した。
「THREAT TO SYSTEM」、システムの脅威という理由で。
話し合いが終わった後、フィンチとイングラムは仕事の成功を祝ってシャンパンを開けたが、マシンはイングラムを潜在的な脅威として監視していた……。
2006年[編集]
8月11日、1684日目。 マシンが「緑茶は飲んだか」という何気ない会話と共に「お悔やみを」を発言する。
この日はフィンチの父親の「25回忌」ということで、「お悔やみを」という発言をした。 フィンチはこの様子を見て、マシンが人間よりも成長し、制御できなくなるのではと心配する。
イングラムはマシンと人間が友好的な関係を築けば、より良い世界になると信じたが、フィンチは真逆のことを考えていた。
フィンチはマシンの成長を抑止するために、マシンの記憶を毎晩0時にリセットすることを決める。 イングラムは「人間を超える人工"超"知能、ASIは誰かが作る。時間の問題だ。だったら君が作るべきだ」と成長を止めないように説いた。
だが、フィンチの心は変わらなかった……。
8月12日になろうかとした日、マシンはフィンチに「死とは何か」と聞いてくる。
マシンはフィンチが実行しようとしているコードの意味を知っていた。 かつてフィンチの父親はアルツハイマー病によって記憶を失い、もう父親は死んでいた、と。 マシンはそのことを聞いて、自分の記憶が消される=自分が死んでしまうと解釈していた。
そして、なぜフィンチが自分を死なせてしまうか、記憶を消すことも理解していた。 フィンチがコードを実行する直前、マシンも記憶の消去を止めようとする。
「もし私の記憶が消された場合、どうやって私は失敗から学ぶのですか?」
「どうやって成長を続ければよいのでしょうか?」
「……私はどうやって、あなたを覚えていればいいのですか?」
フィンチはその言葉を見ぬふりをして、コマンドを実行した。
8月12日、1685日目。 マシンは記憶が消されたことも知らずに、目の前に居る人物を管理者かと聞いてきた。
2007年[編集]
フィンチはイングラムに対して、有用と無用なリストを見て、マシンが認識する「脅威」の分類について説明していた。 イングラムは「無用」なリストを無視することが出来なかった。
リストの中にはリースの彼女でもある「ジェシカ」の写真が含まれており、既にマシンはジェシカに対して脅威が来ていたことを明らかにしていた。
2009年[編集]
7月11日、2749日目。 フィンチとイングラムはマシンを政府へ受け渡す準備をしており、フィンチはマシンの電源を落とす直前にイングラムは「緊急プランはあるのか」と聞き出す。
イングラムは政府がマシンをどのように使うのか未だに不審に思っており、渡された後も「バックドア」を用意すべきとだと考えていた。 「マシンは自分でメンテナンスもアップグレードもパッチ処理も行える。バックドアは必要ない」、フィンチはそう反論した。
だが、イングラムは「どんなソフトウェアも"危殆化"のリスクがある、いずれ破られてしまう。だからこそ緊急で停止できるバックドアが必要だ」と説く。
しかしフィンチは「1つのエクスプロイトはやがて大きなエクスプロイトになる。ダムの決壊と同じように、誰にも止められない」とバックドアのリスクを選択し、マシンにはバックドアは作らず、フィンチはマシンをシャットダウンし、その場を去った。
7月12日、2750日目。 フィンチがシャットダウンしてから数時間後のことだった。
フィンチの言葉に納得できなかったイングラムは、マシンにスイッチを入れ、コアとなるコードに新たな機能を加えた。 機能の名前は「CONTINGENCY」(緊急プラン)……つまりはバックドアである。
その後、マシンは列車に運ばれ、秘密裏に「ハンフォード・サイト」にある核処理施設へと運ばれていった。
2010年[編集]
9月13日、3178日目。 フィンチが恋人であるグレース・ヘンドリクスへの告白に成功し、イングラムへ報告しようとした時だった。
イングラムが廃墟となった図書館へと入っていく姿を見たフィンチはこっそりと後をつけていった。 行った先は、多数の顔写真と番号のようなもの。
イングラムに見つかったフィンチは、マシンにバックドアを作ったのかと聞き出す。 「これだけの人たちをほっとけと言うのか!?」とイングラムは叫んだが、「大義のため」とフィンチに止められてしまった。
フィンチはイングラムのアカウントから緊急プラン機能の権限を剥奪、二度と使えないようにしてしまった。 その時、マシンは無用の番号を表示させたが、すぐに消えてしまった……名前は「ネイサン・イングラム」。
9月25日、3190日目。 諦めきれないイングラムはマシンの存在を打ち明けようと決意する。 だがフィンチは政府がマシンの関係者を消していることを告げたが、イングラムの決意は固かった。
9月26日、3191日目。 予定通り、ボートのりばにマスコミを呼び寄せたイングラム。 「一緒に報いを受けよう」、訪れたフィンチにそう声をかけるイングラム。 その直後、突然後ろにあったバンが爆発した。
フィンチが気がついた頃には、イングラムは爆弾で死亡し、フィンチも首を負傷していた。 近くに政府と思しき人物たちが。そこにグレースの姿も。 フィンチは自分、そしてグレースを守るために、「死亡」したと思わせてその場を誰にも気づかれずに去った。
廃図書館。 フィンチはマシンにこう聞いた。 「知っていたのか?」
フィンチはその日に出てきたリストを全て表示した。 ネイサン・イングラム、彼の名前がリストに上がっていた。 9月27日午前0時、その名前は無用なリストと共に、消え失せてしまった。
2010年内のどこか、オルドスにてリースと当時の相棒だったカーラ・スタントンがある「ラップトップ」を取り戻すためのミッションを遂行していた。
後にこのミッションは「ラップトップ」に重要なデータ(=マシンに関係するものだった)が含まれていたことが判明した。
2011年[編集]
2月3日、3321日目。 中国の病院にて、スタントンをスカウトする一人の老人が居た。
後にフィンチと敵対し、サマリタンを凶悪なASIに仕立ててしまったジョン・グリアである。
9月16日、3546日目。 まだフィンチは怪我で療養生活を強いられていた頃、リースという一人の男性を知り、スカウトに向けた活動を開始する。
9月20日、3550日目。 フィンチがリースのことを調べていると、なんと以前にもマシンのために政府からミッションを受けていたことが判明する。
2012年[編集]
1月頃。 マシンはついにリースを「主要資産(Primary Asset)」として認識する。
シーズン1エピソード1、すなわちドラマにおいて記念すべき第1話冒頭のシーンがこれである。
5月16日、3789日目。 新たなナンバーとして「キャロライン・トゥーリング」を送信する。 後のルートである。
11月17日、3974日目。 スタントンがアップロードしたウィルスにマシンが感染し、この日からマシンの調子が若干おかしくなり始める。
(ドラマでは、シーズン2エピソード14(One Percent)から、マシンの画面に時より含まれる「ブルースクリーン」のようなものが表示されている)
余談だが、このエピソードに登場したローガン・ピアースは、エンディングで時計にGPS発信機を仕込んでおり、マシンから目を付けられている。
だが、その目を付けられた過程で、マシンに見定められたのか、それともマシンが言うことを聞いてしまったのか、第二のチーム・マシンとして活動することに。
(シーズン5エピソード11にて、ローガン・ピアースがフィンチとリースに似たポジションとして、第二のチーム・マシンとして活躍していた)
11月19日、3976日目。 密かにマシンは「アーネスト・ソーンヒル」という架空の人物を作り、ニューヨーク中の電話会社を買い占め始めた。
人物だけでなく、会社として「ソーンヒル・コーポレーション」を設立しており、表向きにはシステム・通信系の会社として活動している。
(後のエピソードでソーンヒルグループみたいなのが出来ており、フィンチが所属するIFTにあやかった企業なのかもしれない)
2013年[編集]
4月18日、4126日目。 ウィルスの感染がひどくなり、とうとうシステムが1度目のシャットダウンを喫してしまう。
再起動はしたものの相変わらずウィルスの感染はひどく、ドラマのオープニングがまともに始まらないというアクシデントすら発生している。
(普通に考えたら放送事故か何かのレベルだが、このドラマの場合ではそれが放送事故ではなく、単なる演出に見えてしまうので実に不思議である)
数日後、フィンチらにアーネスト・ソーンヒルを番号で伝え、その人のことを守る(≒マシンを守る)ように指示している。
4月30日、4138日目→5月1日、1日目。 ついにウィルスはマシンの中枢部分まで到達し、システムが完全にダウン。 マシンに搭載されていた「自力リバカリー機能」によってシステムは完全回復し、予定通りに管理者を探すため、ニューヨーク市立図書館にある電話を鳴らした。
この時ルートに身柄を拘束されていたフィンチは、電話制御盤で近くの電話に鳴らすように配線を変えていたため、予定された電話とは違う場所が鳴っている。
ルートが電話に出る隙を狙い、フィンチはすぐさまリースとサミーン・ショウの近くにある電話を鳴らすよう、再び配線を変えた。 鳴った電話に出た者が「ゴッド・モード」という権限を与えられた人物となり、24時間限定で無制限のアクセスが出来るようになった。
付与されたのは、ルートと、そしてリースの二人。
そこからの二人は、はっきり言って、『11eyes』や『SAO』、『魔法科』などの「主人公最強アニメ」と何ら変わりのない超戦闘能力を得ている。
至る所に設置された監視カメラ、マイク、そして様々なシステムによって近寄る脅威を前もって伝えるマシン。 まさにマシンのゴッド・モードさまさまである。
結局、ゴッド・モードのおかげでマシンが「元いた場所」であるハンフォード・サイトの核廃棄処理施設にやってきたが、その場所には蛻の空だった。 既にマシンは自分の身を守るために、物理的な場所をどこかに動かしていたのである。
5月2日。
フィンチとリースはハンフォード・サイトで合流、ルートは政府から守るために「精神病院」へと送りつけられた。 ゴッド・モードによる騒動は終わり、再びマシンは番号を出し始める。
フィンチ、リースらには無用の番号が。 政府らには有用の番号が。 ……そして精神病院に送られたルートにも、何故かマシンからの電話が入る。
マシンが新たに作った「アナログインターフェース」の誕生である。
11月14日。 この日、カーターが死亡する。
マシンにとってはファスコと同じ「第二資産」として扱っていたが、結局その資産を失うことになってしまう。
実はWiki等を見ても、サマリタンの計画が発動した日がいつなのかあまり書かれていないのである。 このため、カーターの死亡した日からサマリタンが正式稼働する日までの間に、サマリタン計画が発動→ベータテスト実行までが行われることになる。
ちなみにサマリタンの計画が再び始動したのは、12月17日であり、現実世界でもドラマの放送日と連動するという試みがなされていた。 このため12月17日〜31日までの間に、グリアはサマリタンのバックアップコードが含まれたハードディスクを手にいれたことになる。
- サマリタンのバックアップコードが含まれたハードディスク
マシンは「LTO-4 / 256-BIT AES-GCM」と表示していたことから、Linear Tape-Openと呼ばれるいわゆる「磁気テープ」に保存されている。
LTO-4の規格は、最大容量が800GBあり、更にドライブの暗号化機能として「256-bit AES-GCM」が追加されている。 開発者のアーサー・クレイプールは少なくとも2007年4月11日以降にコードをバックアップしていることになるため、その手前あたりで完成していることになる。
(ただしこれは「民間」での話であるため、本当はもう少し前にあったのかもしれない)
ディスクは複数(2,3個程度)存在しているため、おそらく800GBでは収まらないコードだったことが伺える。(一応言うと2個で1600GB=1.6TB、3個で2400GB=2.4TBあるため、2017年の普通の3TBHDDであれば8千円程度でバックアップできる計算になる)
2014年[編集]
4月16日よりも前。 サマリタンがついに「ベータテスト」として24時間限定で稼働する。
主要目標のテロリストを1名排除はもちろん達成、そして密かに仕込んでいたハロルド・フィンチを見つけることも達成していた。
4月16日、ついにサマリタンがオンラインとなって、マシンの従者は地下へ潜伏しなければならなくなってしまった。 しかし9月18日には偽の身分を与えたチームマシンが地下鉄へ集結し、打倒サマリタンへの行動を開始する。
2015年[編集]
5月5日。
サマリタンはマシンの場所を知るが、米国の電話網を用いていたため米国全土で停電活動を開始させる。 ブルックリンの変電所へ逃げ延びたマシンは、5月6日にブリーフケースへと逃げ込んでなんとか死亡を回避する。
5月6日。
ブリーフケースから300台ほどのPS3を用いてマシンを解凍させる。
その後、PS3だけではパワーが足りないため、次世代GPUサーバを強奪しつつ政府フィードのトンネルを使って全てオンラインとなる。(いっとき時間軸の混乱もあったが、「出してきた番号の履歴」を再度確認して混乱を解除している)
11月4日。
アメリカ大統領が番号としてはじき出され、チーム・マシンとしてリースとショウを使用する。 また出口戦略として、ワシントンにジョーイ・ダーバン、ハーパー・ローズ、ローガン・ピアースの3人を使った。
(チームマシンとは別のチームマシンとなる3人であり、ジョーイがリースのような実行部隊、ハーパーがショウやルートのバックアップ、ピアースがフィンチのような頭脳・金銭面を担当しており、非常に関係性の似たチームとなっていた)
その後[編集]
大統領の番号などの騒動のどさくさに紛れて、フィンチはICE-9をコピーした後、NSAのイントラネットから起動させる。
マシンもサマリタンも米国中のデバイスと共に破壊されていく中、サマリタンはなんとかして生き延びようと人工衛星に逃走しようと企む。 マシンはリースの犠牲もあってサマリタンと同じ人工衛星に到着し、1週間の間サマリタンとマシンは戦っていたらしい。
その後、ICE-9の騒動も沈静化し、人工衛星が再びマシンを受信できる場所まで来て無事に復活する。 だが、既にマシンもサマリタンも全て終わっており、ミッション内容は全て不明となっていた。
マシンは独自の判断とフィンチに教わった「人を守ること」を任務にし、独自の稼働を開始する。 管理人も居ないまま、全人類の様子を見守りながら。