ブエノスアイレス地下鉄La Brugeoise電車

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ブエノスアイレス地下鉄La Brugeoise電車(ぶえのすあいれすちかてつLa Brugeoiseでんしゃ)とは、かつてブエノスアイレス地下鉄にて使用されていた電車の1形式。

概要[編集]

1914年のブエノスアイレス地下鉄A線開業時から使用されてきた電車。路面電車区間への乗り入れのためにステップも設置されており、1913年から1919年にかけて合計120両が製造された。のちに追加で5両ほど製造されており、最盛期は125両が在籍した。

構造[編集]

15.8m級の木造車体に高床ホーム用の2か所のドアと路面電車用の2か所のドアの計4か所のドアを備える。

当初は前照灯を2つ備え、尾灯は持たず、後方に来る際も前照灯を点灯していた。どこぞの北の地下鉄と同じである。

電圧は直流550Vと直流1100Vの双方に対応し、当然のごとく吊り掛け駆動方式の抵抗制御となっている。

改造[編集]

1926年以降、ステップの撤去、前照灯の1灯化、3ドア化などが行われ、よく写真で見かけるスタイルとなった。

1987年には15両がEMEPAにて鋼体化改造を受け、前照灯が再び2灯化されたほか尾灯や標識灯も設置された。

終焉[編集]

最盛期には5両編成が組まれ、99年以上にわたって運用されてきた本形式だが、A線にて架線電圧を1100Vから1500Vへ昇圧されるにあたり、本系列は昇圧工事を行わずに引退させることにした。

そして2013年1月にCNR200に置き換えられ99年1ヶ月の運用に幕を閉じた。後に4両のみ昇圧工事を行い、2017年より動態保存されている。

関連項目[編集]