フーテン族(-ぞく)とは、主に1970年代に働くでも何するわけでもなく街をふらついている若者の集団を指して呼ぶ。語源は「瘋癲」。
後に出てくるヤンキーなどとは違いケンカもせず昼間から酒を飲んだりシンナーを吸ったりしてうろついている基本的にダウナーで無気力な存在である。睡眠薬遊び(「ラリハイ」といってハイミナール(通称「白タマ」、ブロバリン系である)とか)もしていた。
映画の『男はつらいよ』のフーテンの寅さんとは違った人種で、元からあったフーテン(瘋癲)の言葉が由来である。
永島慎二『フーテン』で、昭和三十年代のリアルなフーテン族の生態が描かれている。