バスタブ曲線
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バスタブ曲線(故障率曲線)とは、とは、品質管理や故障工学などの分野において一般的な概念であり、近年では医療分野においても影響を与えている。
概要[編集]
「故障」を、対数分布する「初期故障」、ランダムに起きる「偶発故障」、正規分布する「摩耗故障」に三分類して管理するという手法である。
循環器系医療では心臓が止まると十分経たずに脳死状態になってしまうのので勝負が早かったが、乳幼児は先天性の初期故障が多く、青年期・壮年期は偶発故障による急性心臓死が多く、老化や生活習慣による摩耗故障は放っておいても何かの原因で死ぬので放っておくしかないという割切りがある。このとき、先天性の心臓疾患は生まれた直後に多く、老年期にもピークがあるため、平均値を取ると理解しづらくなる。具体的には、二十代や三十代で発症した突発性拡張型心筋症などは、平均余命が推定しづらい。疫学的に推定しようにも、サンプル数が少なすぎるうえ「急性心臓死」で片付けられてしまう可能性もある。