ハイドロカルチャー
ハイドロカルチャー(Hydroculture)とは園芸の手法の一つであり、水耕栽培の一種である。ヒヤシンスなどの栽培でみられる「水栽培」とは異なり、水の保持や植物の保持を兼ねる支持材を用いることが特徴である。
概要[編集]
一般に観葉植物などを育てる場合は土を利用した鉢植えにして育成・鑑賞されることが一般である。しかし、ハイドロカルチャーは土を使わず、容器も水が抜けないタイプのものを使用するという特徴がある。
土による汚れや虫がつきにくいことから、室内向けの観葉植物としてこの手法を用いて栽培している人が一定数いるようだ。
育成方法[編集]
基本的に容器の水が乾いたら容器の1/3~1/2程度の水をやるだけである。肥料については根がダイレクトに肥料を吸うため、ハイドロカルチャー専用の肥料か大幅に薄めた無機肥料を使用する。有機肥料は水質悪化につながりやすく、ハイドロカルチャーにとって水質の悪化は命にかかわるため避けたほうが賢明である。
支持材としては専用のハイドロボールや木炭などが売られており、多孔質なものが多く用いられる。また、根腐れ防止として水質改善の効果があるゼオライトも併用される。
ハイドロカルチャーにとって直射日光は厳禁であり、特に夏場の日差しは容器内の水分が高温になり、根が茹でられたようになってしまうなど取り返しのつかないことになってしまうこともある。使用される植物は耐陰性の強いものが多いため、適切な管理ができない場合は直射日光の当たらない明るい場所で育てるとよい。
日差しの関係などから徒長しやすいため、見栄えを気にする場合は注意が必要である。
ハイドロカルチャー用の苗を使用しない場合は土植えの植物から植え替えることになる。しかし、土植えの根と水栽培用の根は異なるため、植え替える前に土を丁寧に落とし、枯れた根があれば落としておく必要がある。根が生え変わったり新しく出るまでには時間がかかるが、それを乗り切れば水栽培に適した根を張り巡らせるようになる。
よく利用される植物[編集]
このほかにも様々な植物がハイドロカルチャーに仕立てられている。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- HAOMIRU - 国内のハイドロカルチャー向けの苗を多く出荷している三浦園芸の消費者向けECサイト。