ドメイン芸

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

ドメイン芸とは、ウェブサイト等のアドレスを分かりやすく表記するためのドメインを、「ちょっと笑える」ものにしたり、少し凝ったものを使う芸風。ここでは、本来の目的とは異なるTLDを使うドメインについても述べる。

ウェブサイトは、ドメインと呼ばれる、機械と人間が共通して利用できる文字を使って表す。たとえば「google.com」や「enpedia.rxy.jp」がそれである。ここで、ドメインを利用者に覚えてもらったり、印象深いものを使うことがある。この目的で、一風変わったドメインを使うのが、ドメイン芸である。

ドメイン芸の種類[編集]

ドメイン芸は、いくつかに類型化できる。

用途外TLDの利用
ドメインのなかで、一番最後のドットからあとの部分(enpedia.rxy.jpでは「.jp」)を、専門家はTLDと呼ぶっぽい。このTLDは、種類によって大まかな用途が決まっている。「.jp」であれば、日本国内の個人や法人である。
しかし、用途に沿っていなくても、希望すれば誰でも取得できるTLDがある。その中でもドメイン芸に多く使われるものはツバルの個人・法人用TLDとして用意された「.tv」である。
「.tv」は、その字面から、テレビ関係のウェブサイトに人気がある。日本でも、アニメの公式サイトなどに採用例がある。ツバルはこの需要に目を付け、ドメインの発行権を高額で売却し、その利益で国連加盟を果たしたという逸話がある。
単語ドメイン
多くあるTLDと好きに申請できる文字部分を組み合わせることによって、ドメイン全部で単語やサービス名などを表現する方法。覚えやすいドメインを作ることができる。
たとえばYouTubeでは、「.be」TLDとの組み合わせによって「youtu.be」を取得している。また、共同通信は、ニュースをノアドット社が保有するドメイン「this.kiji.is」から配信している。「全文は this.kiji.is/0000」というような使い方である。
「youtu.be」にも言えることだが、この形式は短縮URL用のドメインにも多く使われる。「どこのサイトにつながるか」をはっきりさせながら、URLを短くする効果があるためである。つまり、使いやすさと信頼性を両立することができる。
ダジャレドメイン
狭義のドメイン芸は、これのみを指す。単語ドメインの発展型で、ダジャレや一発ネタをドメインとして取得するもの。
このタイプでは、個人が面白半分に取得・運用するものが多く、ウェブサイトの中身も一発ネタがほとんとである。
にもかかわらず、ドメインやウェブサイトの維持費が一定額かかることから、設置者本人が満足したら、早い段階で廃止されてしまう事が多い。
TLD芸
近年では企業が独自にTLDを持つことができる、ブランドTLDが開始、にわかにTLD芸の可能性が浮かんできた。
しかし、設備投資などを含めると数千万円以上が掛かるため、手出しする企業は無いだろう。…と言っていたらGoogleが「.new」を取得、「doc.new」にアクセスするだけでGoogle Driveに文書ファイルを新規作成できるサービスを始めやがった。[1]
日本では、ヨドバシカメラの「.yodobashi」、NHKの「.nhk」などが取得されており、今後の芸風が注目されている。

ダジャレドメインの例[編集]

ダジャレドメインは、維持費などの心配からか、積極的に利用されているとは言えない。

Googleによる「.みんな」TLDサービス開始時には、「こっち.みんな」などが提案されたが、取得された事はないようである。

関連項目[編集]