ドミナントセブンスフラットナインスコード
ドミナントセブンスフラットナインスコードとは、ドミナントセブンスコードに短9度を加えたコード。度数は、ルート、長3度、完全5度、短7度、短9度。コードシンボルは「□7(♭9)」。ルートがCなら、C7(♭9)と表記し、構成音は「ド.ミ.ソ.シ♭.レ♭」。構成音間の音程は、下から長3度、短3度、短3度、短3度。
コードシンボルは、他の表記もあり、「□7(♭9)」「□7(add♭9)」。
ルートを省略すると残りの四和音がdim7コード=オクターブを4等分したものになっている。C7(♭9)のルートを省略するとEdim7〔ミ・ソ・シ♭・レ♭〕になる。テンションコードの一つであり、片手で入力する場合は、テンション音を1オクターブ下げて弾く。片手入力のため、テンション音を1オクターブ下げて弾いても、ルート省略した残りの四和音はオクターブを4等分したもの、dim7コードのまま変わらない。C7(♭9)の構成音表記は、「ド.レ♭.ミ.ソ.シ♭」、度数は、「1,♭2,3,5,♭7」となる。dim7コードが含む4つの構成音に、そのどれかから半音下げた音を1つ入れたもの。
自然な形では、ハーモニックマイナースケールの四和音のダイアトニックコードのうち、5番目のコードと7番目のコードが同時に鳴った状態である。7(♭9)コードが含む音階は、ハーモニックマイナースケールの短調のみである。このコードは、ルートが半音5つ分上(半音7つ分下)のマイナーコードに進みたがる性質がある。例えば、C7(♭9)〔ド.ミ.ソ.シ♭.レ♭〕の次のコードは、Fm〔ファ.ラ♭.ド〕が自然な流れである。
ハーモニックマイナーの短調のみ含まれる構成音なので、ただのドミナントセブンスコードに比べて更に暗く、すでにお化け・悪人が出た感じで、切なくも恐怖感が加わり、悪魔のイメージで、サスペンスドラマの衝撃で、怪しく、不安定が増し、更に不気味な響きを持ち合わせている。ハッカー、痴漢、犯罪者、刑事事件、国葬事件、犠牲の発見、闘争、事故、犠牲を連想する感じがする。
♭9thのテンションは、ルートからオクターブ+短2度なので、ルートに対してナポリの音と呼ばれる。
表[編集]
- 片手で弾く場合
コード\度数 ルート 短2度 長3度 完全5度 短7度 C7(♭9) ド レ♭ ミ ソ シ♭ C♯7(♭9) ド# レ ミ# ソ# シ D♭7(♭9) レ♭ ミ♭♭ ファ ラ♭ ド♭ D7(♭9) レ ミ♭ ファ# ラ ド D♯7(♭9) レ# ミ ファx ラ# ド# E♭7(♭9) ミ♭ ファ♭ ソ シ♭ レ♭ E7(♭9) ミ ファ ソ# シ レ F7(♭9) ファ ソ♭ ラ ド ミ♭ F♯7(♭9) ファ# ソ ラ# ド# ミ G♭7(♭9) ソ♭ ラ♭♭ シ♭ レ♭ ファ♭ G7(♭9) ソ ラ♭ シ レ ファ G♯7(♭9) ソ# ラ シ# レ# ファ# A♭7(♭9) ラ♭ シ♭♭ ド ミ♭ ソ♭ A7(♭9) ラ シ♭ ド# ミ ソ A♯7(♭9) ラ# シ ドx ミ# ソ# B♭7(♭9) シ♭ ド♭ レ ファ ラ♭ B7(♭9) シ ド レ# ファ# ラ
1 | ♭9 | 2,9 | ♭3,#9 | 3 | 4,11 | ♭5,#11 | 5 | #5,♭13 | 6,13 | ♭7 | 7 |
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