ティグルヴルムド=ヴォルン
ティグルヴルムド=ヴォルンとは、ライトノベル『魔弾の王と戦姫』に登場するキャラクターである。
- CV: 石川界人
概要[編集]
本作の主人公。物語開始時は16歳。
大国・ブリューヌ王国の辺境の地である片田舎・アルサスを治めるヴォルン家の若き伯爵・当主。ブリューヌが隣国の大国・ジスタードと戦争を行い歴史的大敗した戦いで、ジスタード軍指揮官・エレオノーラ=ヴィルターリア(エレン)を仕留めようと単身挑み敗北・捕虜となってしまう。しかし、この際の勇敢かつ冷静な行動をエレンが気に入りそのまま捕虜として連行される。その後、テナルディエ軍がアルサスに侵攻した際にエレンとその軍を借りて撃退。以降、ブリューヌとジスタード両国と周辺諸国を巻き込む内乱においてその名を轟かせる事となる。
性格[編集]
どんな状況でも己のペースを外さず、暇を見つければ昼寝と狩りに費やす。のほほんとしているが領主としての使命を強く自覚しており、アルサスの地とそこに暮らす住民を愛し守ろうと決意している。領民からの信頼も強く慕われている。肝が据わっており、捕虜の身でいつ処刑されるか分からない状況であるにも関わらず堂々と熟睡し、寝起きでエレンに剣を首に突き付けられても何事なかったように起床している。
所謂ラッキースケベな展開が多く、各戦姫など多くの女性に対してこの特性を発揮している。野心は一切なく、たとえ争乱の時代で自身が王に君臨出来る状況であっても領国と領民の平和のために戦い、それ以外は考えない。この立身出世思考の無さは周囲から呆れられていた。
特技[編集]
幼い頃から父・ウルスに連れられて狩猟生活を行っていたため、天才的な弓術を持っており、戦場では神がかり的な腕前を発揮する。ヴォルン家は元は狩人から身を立てた一族であり、ヴォルンもその例外も違えない。しかし、弓以外の武芸は一切覚えが無く、この世界での「騎士の嗜み」たる剣術・槍術・礼儀も出来ない。身だしなみには無頓着で戦争にも狩猟時の服装である軽装で出撃しており、甲冑の類は持っていない。装具の立派さ=ステータス・弓矢=腰抜けの武器という思想が蔓延しているこの世界では侮蔑されていた。
教本に囚われない天才的な戦略眼も持っているが、ブリューヌでは見向きもされなかった。