タロット

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タロットとは「タロウ」「タロック」とも呼ばれる。一般的には占いの一種に分類され、卜占としての位置づけにある。ただし易占などと異なる点として、「シャッフル」「カット」といった「占われる側」の作為が反映される。

概要[編集]

現在の「トランプ」(プレイング・カード)の原形ともなった。
タロットカードを用いて占う。カードは22枚の絵札である大アルカナ[1]と数札からなる56枚の小アルカナ[2]がある。なお、大小はサイズではないので、同じ大きさである。
これらのカードを組み合わせたり、大アルカナだけで占ったりする[3]
占い方は、カードをテーブルの上でシャッフルして揃え、カードの山から何枚か引き出して占う。カードの上下も気にすることもあるため、(カードが痛むという問題はあるものの)シャッフルは念入りに。
組み合わせにより、それぞれスプレッドには呼び名がある。代表的な物はケルト十字である。
「ぶっちゃけ精神分析の一手法である」という意見もあり、億単位のソフトウェア開発において腕を揮った辣腕のタロット遣いもいる。いわゆる「灯下探索症候群」に陥ると、問題点の核心に踏みこめなくなるため、「ここが怪しい」と思っても抑圧してしまって踏みこめないことがある。そのため「悪魔の契約書」とかいった手法とセットにして使うこともあり、「やる」という行為にサインアップ(というかコミットメント)という「腹を括る」ことの「後押しをする」っちゅーか「背中を押す」っちゅーか、そうしたことの糸口でしかない。なんだかんだ言っても現場のことは現場の人間がいちばんよく理解している(「自分のことは自分がいちばんよく分かっている」のと同じである)ので、なんだかんだ言ってもタロット遣いの才能は「相手に向きあう人間力」に尽きる。ただし深入りすると厄介なので、アヤシゲな雰囲気を演出するのにはタトットは舞台装置として効果的ではある。「ハロー効果」との兼ね合いもあり、プロジェクトマネージャーが占いに頼ると鼎の軽重を問われかねないが、マネージャー肝入りで引っ張ってきた正体不明の短期支援のリーダーがタロット遣いであってもほとんど疑われず、疑われたところで正直にネタをバラせばいいだけの話である。

歴史[編集]

中世ヨーロッパでゲームや賭博に使われていたタロットが、やがて占いで使われるようになった。占いでの使用は200年前ぐらいからである。
日本では昭和40年代に星占いと共に広まっている。

リードについて[編集]

大アルカナの「死神」「塔」などが出るとビビる人もいるが、むしろ「そこから相手が何を感じるか」「その反応から何を読み取るか」が占者の最重要課題であることを考えよう。趣味で株取引をしている人が高止まりしたと思った株を売ろうかどうか迷ったら逆さの「死神」が出て「まだ収穫の時ではない」と思って思いとどまったらそこからさらに上がったり、「塔」が出たので「特定の企業の株が下がるのか、相場自体が下がるのか?」で悩んだりするらしい。「そこが面白い」のだそうで、「理論上は株式なんかコンピュータで予測しようがサイコロを振ろうがチンパンジーに選ばせようが、結果はさして変わらない」そうである。
それもあるので新約聖書(新世界訳とかではなくて共同訳)とかは読みこなしておくと説得力が出る。旧約もいいっちゃあいいが創成記と詩編あたりを読んでおけばだいたい間に合う。仏典では般若心経般若理趣経は押えておきたいが、阿弥陀系は「慰める」方面に行っちゃうので占いには向かない。

余談[編集]

複数のバージョン(版)があり、「007版」などもある。
ウェイト版が定番(ルネ・バンダール・ワタナベさん監修)であるが、(買った人にしかわからないが)「カードの柄が『お父さんのパンツの柄』みたいな模様なので、度肝を抜かれる」といった評価もある。まぁ、「それくらい地味な感じではあるが、あんまり見せて歩くもんでもない」わけで、好評価だと思っておこう。
カード占いの精度を上げるために、カードと添い寝する人もいるらしい。

脚注[編集]

  1. いわゆる「ジョーカー」は、大アルカナの「愚者」のカードに由来する。
  2. 四種あるが、その分類は各地域で異なる。
  3. こっちの方が楽。

参考文献[編集]

  • 藤森緑 『続 初めての人のためのらくらくタロット入門』、2011年3月1日

関連語句[編集]