セカンダリードミナント

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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セカンダリードミナントは、ダイアトニックコードのうちのI番以外の各コードを仮にトニックと考え、それに対するドミナント7thコード。主調と違うキーの和音を一時的に借用すること。借用和音。副7の和音。

キーがC(ハ長調)の場合、VI番目のコード(Am)に対するセカンダリードミナント=E7=平行短調の借用和音。II番目のコード(Dm)に対するセカンダリードミナント=A7、次に2度下行形反復進行が来る。V番目のコード(G)に対するセカンダリードミナント=D7=ドッペルドミナント。

セカンダリードミナントは、ダイアトニックコードのI番以外のコードが、マイナーコードの場合や、I番目のコードより#系に進んだ和音の場合、それに対するドミナントは、ドミナントの三和音形を使う場合もある。キーがC(ハ長調)の場合、II番目のコード(Dm)に対するセカンダリードミナント=A(ラ.ド#.ミ)の三和音でも可能であり、ハ長調にド#が来るだけで、II番目のコードに対する借用和音がわかる。VI番目のコード(Am)に対するセカンダリードミナント=E(ミ.ソ#.シ)の三和音でも可能であり、ハ長調にソ#が来るだけで、VI番目のコードに対する借用和音、平行短調の借用和音がわかる。