スタットコール

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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スタットコールとは、病院内で職員や医師に様々な警告・招集を伝える為の、符丁化された放送のこと。急変による救命措置を求めるコード・ブルーで知られ、状況ごとに色の名前で伝えられる。符丁化は、来訪者への不安を最大限に抑えながら、要員に誤解なきよう必要な情報を伝える為に使われる。

スタットコールの内容は国によって、あるいは医療機関によって様々であるが、そのため混乱を招くこともあり、医療機関間で共通した標準コードの策定が検討されたこともある。ただし、「コード・ブルー」等よく使われるものに関しては、多くの国で共通するものも多い。

様々なスタットコール[編集]

代表的な物について掲載する。院内での事案であれば、放送時に詳細な発生場所も伝達する(病室番号や処置室名など)。職員の身分証裏面に、いつでも参照できるようスタットコールと詳細な状況の対応表を掲載することもある。

先述のとおり、医療機関により異なるコードを使用する事もあるため、以下は一例となる。また、放送では更に自然な放送となるよう言い換えられることもある。

コード・ブルー(Code Blue)
心停止、呼吸停止、意識障害、ショック状態などのため、緊急に救命措置を行う人手が必要であることを示す。蘇生チームや手空きの医師・看護師は、指定された部屋に即座に向かう。
コード・レッド(Code Red)
病院内の火災を示す。
コード・グリーン(Code Green)
テロ等で急患患者が多く発生する可能性がある。あるいは、重症患者が運び込まれる。
コード・ホワイト(Code White)
騒ぎ立てる人物などが居る。警備員や力のある職員が向かうこととなる。
コード・ゴールド(Code Gold)
臓器提供ドナー発生。

その他、行方不明者の発生、特定の外傷患者(銃撃など)に対応するコードを設けたり、大人と小児・幼児でコードを分けたりする運用もなされる。