ジニ係数
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ジニ係数(じにけいすう,英Gini coefficient)は所得配分の不平等を表す指標である。イタリアの統計学者コラド・ジニに由来する。
ローレンツ曲線[編集]
ローレンツ曲線は、世帯を所得の低い順に並べ、横軸に世帯の累積比をとり、縦軸に所得の累積比をとり、世帯間の所得分布をグラフ化したものである。所得が完全に平等であれば、ローレンツ曲線は右肩上がりの45度線となる。不平等があるとローレンツ曲線は45度線から下がる。45度線を「均等分配線」という。
ジニ係数[編集]
45度線とローレンツ曲線にはさまれた部分の面積と45度線の下の三角形の面積の比で示される。ジニ係数の値は0と1の間をとる。値が0に近いと所得格差が小さく、1に近ければ所得格差は大きい。
日本のジニ係数[編集]
1990年には0.4334であったが、2017年には0.5594であるから格差は拡大している。しかし、所得再分配後は、1990年には0.3643、2017年には0.3721となっているから、所得の再分配により社会的格差を平均化している[1]。
文献[編集]
- ↑ 図表1-8-9 所得再分配によるジニ係数の改善の推移令和2年版 厚生労働白書,