シャカシメジ

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シャカシメジ(釈迦占地 Lyophyllum fumosum)はハラタケ目キシメジ科のキノコ。北半球の温帯一帯に発生する。

形態[編集]

傘の径は1cmから5cmほど。はじめ半球形だが成長に従い饅頭型、そして近縁種に比べ薄く平らになり反り返る。表面は灰褐色でヒダは白色から淡灰色を示し、密。柄は1cmから10cmほどになりヒダに近い色合いをしている。子実体は数十本以上が根元で塊状に融合しており、幼菌の丸い傘が集まって盛り上がった様を釈迦の螺髪に見立てシャカシメジと命名された。胞子は5 - 6マイクロメートルで胞子紋は白色。

秋にクヌギ、コナラやマツなどの雑木林に発生するが現在は数が少なくなっており貴重。千本シメジという別名も持つ。ヒダが黒変している変種も確認されているが未記載である。

食用[編集]

シメジの仲間としてはホンシメジに次ぐ扱いを受けており、人気のあるキノコである。大きいものでは一株500グラム以上になり和風洋風を問わず料理に最適。お吸い物やバター炒めにホイル蒸し、オムレツやシチューにも合う。