オーケストラ・マーチ名曲集
オーケストラ・マーチ名曲集(英:orchestral marches)とは、名の通り、弦楽器も入ったフルオーケストラ(管弦楽団・交響楽団)のバージョンによるマーチの代表曲。マーチといえば所謂吹奏楽曲の行進曲のことで、アメリカのマーチ王であるスーザの「星条旗よ永遠なれ」が有名。オーケストラ・マーチ名曲集には、アメリカのマーチ王スーザの作品「星条旗よ永遠なれ」を中心に、吹奏楽用に書かれた行進曲の代表作を集め、吹奏楽用の作品のマーチの他に、オペラ(オペレッタ・マーチ)や管弦楽曲、劇音楽用に書かれた大作曲家達の作品を含むクラシック・マーチの名作もしっかりあって、オーケストラ・マーチ名曲集は、まさに「マーチの祭典」と言える訳である。演奏者は、アメリカの指揮者、レナード・バーンスタインと名手ぞろいのニューヨーク・フィルハーモニックと、ユージン・オーマンディ率いるフィラデルフィア管弦楽団の作り出す「フィラデルフィアサウンド」の2種類の音源に仕上げてあるのが最大の魅力である。ユージン・オーマンディ指揮/フィラデルフィア管弦楽団の演奏は特に素晴らしい。原曲が吹奏楽曲のマーチなのに究極と言えるオーケストラがすごい。代表的なものは、「星条旗よ永遠なれ」「双頭の鷲の旗の下に」「ボギー大佐」「ラデツキー行進曲」「行進曲「威風堂々」第1番」。
オーケストラ・マーチ名曲集が、なぜ「マーチの祭典」と呼ばれるのかは意味がわからない。「マーチの祭典」の語源は、「マーチの祭典」の日本語訳は「行進曲の祭典」で、行進曲(マーチ)の芸術作品の楽曲で、祭典の曲、芸術作品の曲は、クラシック音楽という意味で、マーチの祭典は、クラシック・マーチのことかも。クラシック・マーチは、一般に、弦楽器も入ったフルオーケストラで演奏されることが多いという理由かもしれない。
代表曲[編集]
全21曲。
演奏者:
- レナード・バーンスタイン指揮/ニューヨーク・フィルハーモニック=①~⑭
- ユージン・オーマンディ指揮/フィラデルフィア管弦楽団=⑮~㉑
①星条旗よ永遠なれ/スーザ
②ワシントン・ポスト/スーザ
③忠誠/スーザ
④雷神/スーザ
⑤双頭の鷲の旗の下に/J.F.ワーグナー
⑥海を越える握手/スーザ
⑦ボギー大佐/アルフォード
⑧ラ・マルセイエーズ/ルジェ・ド・リール
⑨錨を上げて/ジンマーマン
⑩リパブリック讃歌/ステッフ
⑪国民の象徴/バグリー
⑫「カルメン」より第1幕への前奏曲/ビゼー
⑬酋長の行列/イッポリトフ=イワノフ
⑭ラコッツィ行進曲/ベルリオーズ
⑮軍隊行進曲(第1番)/シューベルト
⑯ラデツキー行進曲/ヨハン・シュトラウス1世
⑰アイーダ大行進曲(アイーダ凱旋行進曲)/ヴェルディ
⑱戴冠式行進曲/マイヤベーア
⑲タンホイザー大行進曲/R.ワーグナー
⑳結婚行進曲/メンデルスゾーン
㉑行進曲「威風堂々」第1番/エルガー